*ネタバレ注意

 

 

 

はじめまして。tottoです。

 

 

先日「すばらしき世界」という作品をみてきました。その日はちょうど最寄りの映画館での最終公開日でした。

 

TikTokをみていた時にさかいさんという方がこの作品を紹介していて、「学生さんにこそぶっ刺さる映画だ〜」と話しているのが妙に頭に残っていてギリギリ滑り込みで観ることができました。

 

映画館で観ることができて良かった作品でした。

 

 

全体的に役者さんの演技がすごかったです。役所さんがすごく三上さんでした。

すごく作品に入り込むことができました。

 

 

映画をみているときはずっと喉に何かが詰まっているような気分でした。

主人公の不器用さにもっとこううまくできないか。こうすれば平和に解決できるのではと心の中で訴えていたのですがそれが三上さんに届くわけはありません。

 

 

作品の中でも三上さんの周りには水上さんを想い、サポートしようとしてくれる登場人物が何人か出てきます。

みんな世の中をうまく生きる方法を教えてくれますが、正義感を暴力でしか解決するすべがなかった三上さんには「普通」に過ごすことがとても難しいことでした。

 

 

刑務所のころに出所したら考えていた人生計画が順調に進むことはなく、三上さんが何度も息詰まる姿をみているとこちらも喉が詰まっていきました。

 

 

最終的に看護施設に就職が決まり、今度こそは自分のためにも、自分をサポートしてくれた人のためにも時には見て見ぬ振りをし、上手に生活することを就職祝いの場で約束します。

(もしかしたら私の勘違いかもしれませんが、津乃田さんがなんとも言えないような顔をしていた気がしました。世の中をうまく生き抜くには、自分を殺さなきゃいけない場面に何度も遭遇します。三上さんの正義感も時には殺さなきゃいけないことを本当に願っていたのでしょうか、

 

 

三上さんは看護施設で普通の職員としてはたらくことができていたある日、ある男の職員を二人の職員が殴っている場面に出会します。前までの三上さんであればその二人をタコ殴りにしていたでしょう。

しかしその時の三上さんは見て見ぬ振りをしてその場を去りました。

 

この時に「あぁ、三上さんはいなくなってしまったんだな。」と思いました。

 

 

その後、女性の職員と三上さんが雑談していると先ほどの二人の職員がきて話始めます。殴られていた職員は障害があり、仕事をしなければいけない時にゲームをして遊んでいたと。周りにも迷惑をかけているから自分たちが粛清してやったと。

その場では様々な偏見で話が進められ、この施設は元ヤクザの人も受け入れているらしい。怖い。という話になりある職員がヤクザをばかにしはじめました。その場でも三上さんは我慢を続けました。

 

その後、帰る時に殴られていた職員に会い、花を渡されます。その日は台風が来ると言われていたため花を守るために外で風が強い中作業していたと。

 

帰宅した三上さんはその花を握り締めながら自宅で持病のため亡くなりました。

 

私はこの話がバットエンドだとは思えませんでした。

三上さんが見て見ぬ振りができるようになった時点で三上さんは亡くなってしまったと感じました。

不謹慎な話かもしれませんがこの先、三上さんは半殺し状態で生きていくよりもよっぽど幸せな結末だったんじゃないかと思います。

 

最後のシーン、空に無音でタイトルの「すばらしき世界」と映し出され、エンドロールが始まってからもしばらく無音だった演出が好きでした。

 

嵐がすぎた空はすごく綺麗な青でした。

 

 

一度しか見れなかったので曖昧な部分があります。間違っていたらすみません。