こんにちは。ともみ鍼灸院です。

今日は久しぶりに東洋医学の話を書いていこうと思います。

東洋医学の「気」の話はずっと以前にも記事にした事があります。

その時よりもさらに深く掘り下げて「気」の話を書いていこうと思います。

皆さん、「気」というと、ハーッと集めたり、ぶわーっと手から出したり、気功や某アニメのカメハメハのイメージ等があるのではないでしょうか。

東洋医学では「気」「血」「水（津液）」が人体を動かす三大要素になります。人間が生きてくために欠かせない栄養素のようなもの。

「気」とは、簡単に言うと生きるために身体に必要なエネルギーです。

「気」には主に次のような働きがあります。

推動作用…身体のすべての臓器や組織を成長させたり動かしたりする作用。例

　　　　　えば、気・血・津液を各臓器や器官に円滑に運ぶための作用や、そ

　　　　　れに伴い身体が成長していくための作用です。血液を運んだり、心

　　　　　臓を動かしたり、食べ物を胃から腸へ運んだり、それらはすべて推

　　　　　動作用による物です。

温煦作用…身体を温めて体温を保持する作用です。外が寒くても体温を維持で

　　　　　きるのは温煦作用があるからです。

防御作用…身体の表面で外邪の侵入を防ぐ作用をしています。

固摂作用…血・津液・精液等をつなぎ留め、血が血管外に漏れないような働き

　　　　　をしています。また、内臓の位置が下がらないようにしたり、尿や

　　　　　汗など排尿や発汗以外で漏れ出ないようにしています。

気化作用…津液が汗や尿にになり、身体の外に出る働きです。

このように、「気」には沢山の作用があり、生命活動の維持には欠かせません。

「気」が滞りなく動いていると、元気な身体を維持できます。

「気」の動きが滞ったり、不足したりすると、これらの活動に支障をきたし、身体に様々な症状があらわれます。

東洋医学の「気」の話②