今日は本からの抜粋です。

「家庭教育の心得21〜母親のための人間学〜」
森信三 致知出版社

哲学者であり教育者でもある著者の教えには考え深いものがありましたのでご紹介させていただきます。




冒頭より、
「子どものシツケは母親の全責任」
とのお言葉。

私はいつもこの言葉を思い返すたび、相当なプレッシャーにおしつぶされそうになります 苦笑

結局、「人間教育」つまり「しつけ」を教えるのは家庭であり、母親なんですよ。学校教育は「知恵」を教える場所なんだからあてにしなさんな。と。


そこで躾(しつけ)の三ヶ条がでてきます。

第一、朝必ず親にあいさつをする子にすること
第二、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とはっきり返事のできる子にすること
第三、履物を脱いだら必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること


これを徹底すれば、素直で親の言うことをよく聞くようになるそうです。

第一、第二を徹底するためには、親が見本をみせる。
ご主人になにか頼まれごとをされた時など、気持ちよく家人の何人の心にも通るようなすっきりした声で「ハイ」と奥様がおっしゃってくださいねと。
夫と妻の関係の中でこの行為を徹底してやると、子供が真似します。
父親をたて、絶対に子供の前では夫婦喧嘩はせず、子供にとって、家庭は楽しい場所だと思わせることが大切とのこと

第三はの履物の躾は、前の動作の締めくくりであると同時に、つぎの行動への準備。
小学校入学前までに教え込むことが大切。むしろそれ以降は手遅れ
物の道理がわかる、つまり、「我」が出る前に教え込むことが大切


人間としての三大目標
一、自分がいったん決心したことは石にしがみついてもかならずやり抜く人間に
一、ほんのわずかでもよいから、とにかく他人のために尽くす人間に


この目標達成の秘訣は
「常に腰骨を立てている人間になる」ことが大切

※腰骨を立てるとは
腰掛の後ろにもたれず、お尻をうんと後ろへ引く
腰骨の中心に当たる辺りをぐっと前に突き出す
その二つの力が切り結ぶところに、脊柱がまっすぐ立つようにする(本文から)

本文だと少し分かりにくかったので、調べてみてすこし下に補足してます。

後方と前方という正反対の方向が腰骨の1点でキリッと結ぶ。この1点のネジを全身の力を持ってグッとしめあげる気持ち。
頭上を引っ張られている感じでしょうか。
この状態を持続し続けることが大切


健康になる
内臓への負担がなくなり、胃、腸、肝臓、腎臓も活発に働く。
精神が明瞭になる
主体性が確立
頭の回転の良さにもつながります

とにかくいいことしかない。この腰骨を立てる


どうやって子供に伝授しましょうか、、、
その方法で大事なことは、
もし腰骨が立っていないことを発見しても一切小言をいわないこと!
3-5年かかるものと思い、一切小言をいわず、にっこりと微笑んでそっと手を添えてなおさせる
ここ大切。

姿勢ちゃんとしなさーーーい!怒
じゃぁだめだそうです。


確かに、先日の教育関係の先生のお話にもありましたが、特に男の子は姿勢が悪い。姿勢が悪いとできるものもできない!と嘆いておられました。

「腰骨を立てる」この一事を子供に躾られたら、親として我が子への最大の贈り物だそうです。


勉強好きにする秘訣も記載がありました!
・小学校1、2年生では国語の本を毎日朗々と声に出して読む
回数は親が一回子が一回それぞら20回だそうです。。。この忙しい毎日に20回はきついなぁ。と感想 苦笑
・小学校2、3、4年の算数は、一つもわからないものなくす。これをやり通せば5年生になった暁には自分で勉強するようになるとのこと

これをやれば完璧!らしいです。

そして「勉強せんか」などは一切いわず、ほめること一本槍で抜く。おー。やりぬくですか。。、


母親はやはり、忍耐が必要なんだなと改めて実感ですね。
教育に近道はない。
絶大な忍耐心

そして母は家庭の太陽でありましょう!