日本の経済構造はドンドン二極化していると言われています。西谷東京外国語大学名誉教授はガレー船にたとえています。曰くー
こういう経済構造を今は「ネオリベラリズム(新自由主義)」という。富は「持つ者」のところにしか流れていかず、「持たない者」はどんどん失っていき、その結果は「自己責任」とされる。持つ者たちは「われわれには統治する責任がある」といって政治の実権を握り、さらに社会の富を吸収していく。こうなると国は「ガレー船」になる。
ガレー船とは、古代の地中海で海運や戦争に使われた船舶で、これを動かすために船底に鎖で縛り付けられて一生オールを漕ぎ続けるだけの奴隷が生まれる。技術が進歩し、船が大きくなると、オールの漕ぎ手座は二段、三段に重なり、奴隷の数は増え、上階では司令官たちが宴を開いて楽しくやっている――という構造だ。つまり、新自由主義が進むと、どの国も「ガレー船」構造になる。固定化された貧困層がどんどん増え、一部にだけ富が溜まっていく。