車で少し走ったところに無人のお寺があります
お堂の中へは自由に出入り出来るようになっており、昼夜を問わず参拝に来られる方が絶えません
ここは知る人ぞ知る行場でもあり拝み屋さんや行者さんなどが通われる所でもあります。
境内には小さなお滝場あり
私はよくお滝に入りに行っていました。
いつも夜遅くに行くのですが
毎日同じ時間帯に行くと
会う顔ぶれもだいたい同じで
その中に60代ぐらいの男性の方がいました。
その方はいつもニコニコとした気のいいおっちゃんといった感じの方でお寺の細々とした
お掃除や線香灰の手入れなどをされていて
線香灰の縁を作り表面を綺麗な平に直して
手を合わせて帰られます。
顔馴染みになり
簡単な会話を交わして帰るようになりました。
少し日が空き数日ぶりにお会いしたある日
とりとめのない会話の中ふと
「こないだ行者とケンカして呪いをかけられた」と
話されていました。
そしてその日以降お会いする事がなくなり
心配していましたが
人づてで聞いた話では
入院したらしいとの事でした。
元気になったらまた会えるだろうと思っていましたがその後もお会いする事なく1年程して亡くなられたそうです。
たまたま重なっただけなのか呪いなのか
時々思い出します。