妻から聞いた話です.
先日,息子が急に
「オレ,小学生の時○○のこと,嫌いだったんだよね.初めはそんなこと無かったんだけど,だんだん嫌いになってしゃべらなくなったんだ」
と言ったそうです.
息子が誰かのことを嫌いと言うのは初めて聞きました.
小学生時代,それを言うことすら自分に禁止していたのかなと思ったわけです.
以前の私なら,
家の中は,それを言えない雰囲気だったんだな.
と思い,自分を責めたでしょう.
でも
本当は言っても良かったんです.
息子の潜在意識が,言ったら何かが起こりそうと感じて言わなかっただけなんです.
何を恐れて禁止していたのかは,私には分かりません.
多分,本人も分からないと思います.
「嫌い」を家の中で言ったところで,我らが息子のことを叱るとかありませんし,ましてや息子を嫌いになることもありません.
嫌いな人がいるなんて普通だし(笑)
でもね,息子の気持ちも分かるんです.
なぜかというと,私自身,小学生の時に嫌いな友達がいたんですが,それを母親に言えませんでしたから.
私の母とその友達の母親が仲良かったので,「あいつ嫌い」なんて言ったら,母が困ると思っていたんです.だから,母のために言わなかった.
当時そう思っていたのを今でも覚えています.
母親のママ友のことまで気を遣うなんて,健気ですよね.
ところが,それは本当の理由ではなかったんです.
当時はそんなこと気付いてないです.気付いたのは最近です.
答えはすべて自分の中にあるんです.だって,母のせいにすることで,私は被害者でいられるわけだから.
自分と向き合うことをした結果分かったこと,潜在意識が恐れていたことは
自分の本音を言うことで,母を悲しませ,がっかりした母の顔を「私が」見たくない.そして,本音を言えない自分の情けなさを感じたくないから.
でした.
本当は,言っても良かった.言ったところで,母が悲しむこともがっかりすることもないだろうし,私のことを受け止めてくれる.
ママ友との関係より我が子の気持ちを優先してくれる.
そんなの親だったら当たり前…
だから,親になった今なら分かるんです.
もし,あの頃本音を言えていたら,その後あった数々のイヤなことも起こらなかったかもしれません.
でも当時は,自分の潜在意識が本音を言うことを禁止していたんです.
息子が最近それを家の中で言えるようになったのは,言っても何も起こらないということを感じたからだと思います.
そして,昨日,自分の臭さも感じたようで,久々に風呂に入りました.