皆さん。金八先生の加藤優たちが、警察官に捕まるシーンを知っているだろうか?
中島みゆきの「世情」が流れるシーンだ。

実はあの場面を、ただのセンセーショナルな場面と捉えている人が多いと思う。

そして、ただの校内暴力と捉えている人が多いと思う。それは違う。

加藤優たちは、先生たち(校長)と話し合いをしたい為に、放送室に閉じこもったのだ。

加藤優は、ただ「我々にも教育を教わる権利がある」と主張したかっただけなのだ。

そして加藤優は「先生たちは、悪い生徒に悪のレッテルを張り、悪い生徒を腐ったミカン扱いし放り出し、先生達が教育をする義務を放棄した事を謝ってほしい」と、先生たちに主張したかっただけなのだ。

決してただ、校内暴力をしたかっただけではない。

形式上、校長は謝ったが、警察官に確保される事を知ってた上で謝ったと思う。

加藤優は、ただ僕にも教育を受ける権利があると主張したかっただけなのに、護送されたのだ。

これは、職権濫用のなにものではない。

加藤優はただ「正しいことは正しい。間違っている事は間違っている」と、当たり前の事を主張したかっただけなのだ。

これは、今の社会そのものではないのか?


部下が上司に正しい事、自分達の権利を主張すれば、上司達がしたことは棚に上げて、彼らを忌み嫌い放棄する。使えない人間として、権力で放棄する。

あのドラマは、30年位前だけど、世の中は相変わらず不条理だ。

加藤優は、世の中の不条理を訴えた事で、「今はこのような社会です」と視聴者にも訴えた。

実はここからが、私の一番言いたいことだ。


私は、ただ、社会で加藤優の真似をしてほしいと言っているのでない。

この歪んだ不条理な世の中で、自分の心と戦い、社会の信頼を勝ち取っていかないといけないのだ。

私は、社会を攻めているのではない。
加藤優は、「今はこの様な社会ですよ」と視聴者・社会に訴えたのだ。

セルフコントロールできる人間が、勝利を掴めるのだ。