無気力で幼稚なぼやき屋になる方がマシだと思っている、長年の経験を積んだベテランの大バカ者として言わせてもらう。この手紙は分かりやすいはずだ。こんなに長い間、パンクロックの基礎の基礎としての警告があんなに発せられていたのに。独立精神とかコミュニティーへの信奉といった価値観とも言うべきものを知って以来、その警告はままさに真実だということが証明されてきたのだ。音楽を聴き、作り、読書し、自分でなにかを書くことの興奮を、俺は何年も感じていない。こういうことに対して、言葉にできないくらい罪の意識を感じている。例えばバックステージにいるとき、客電が消え観衆の熱狂的な叫び声が聞こえ始めても、俺は感動できないんだ。観客の愛情と崇拝を愛し、楽しんでいるように見えたフレディマーキュリーのようにはね。そういう彼を俺は心から尊敬し、うらやましく思う。つまりこういうことだー俺には皆を騙すことはできない。君たちの誰一人として。君たちにとっても、俺にとっても、それってフェアじゃないよね。俺に考えられる最悪の罪は、自分は100%楽しんでいるふりをしれ、人のはぐらかすことなんだ。時々、ステージに出る前にタイムカードを押すべきなんじゃないかって感じることがある。俺にはこの状況に感謝しようと力の限り努力したし、実際に感謝してるんだ。信じて欲しい。でも。十分にではないんだ。俺がー俺たちが大勢の人を感動させ楽しませてきたという事実に、ちゃんと感謝してはいる。俺は、失ってみて初めてそのありがたみがわかるという、ナルシストに違いない。センシティブすぎるんだ。子供の頃もっていた情熱を取り戻すために、少し無感覚になる必要がある。最近の三回のツアーでは、俺の個人的な知り合いやファンに対して、もっと感謝できるようになっていた。だけどそれでも、フラストレーションを、罪悪感を、あらゆる人間への感情移入を取り払えないんだ。誰にでもよさはある。とにかく俺は人を愛しすぎるんだ。。。。
俺は悲しくて、少し感じやすくて、感謝したり楽しんだりすることのできない、魚座の人間なんだよ!どうしてただ楽しめないんだろう?わからない。俺には野心と共感あふれるような女神と、昔の自分そっくりの娘がいる。娘は愛と、喜びに溢れてる。誰もが彼女にはいい人で、傷つけるようなことはしないから、あの娘は会う人誰にでもキスをする。それを見て、俺は身体を動かせないくらいの恐怖に襲われる。フランシスが俺のような惨めで自己破壊的な死神ロッカーになったらどうしようと思って。俺はいい人生を送っていた、とてもいい人生を感謝してるよ。でも七歳の時から、俺はすべての人間を嫌悪するようになった。みんないとも簡単に群れあって、共感し合うように思えたから。共感!多分俺が人を愛しすぎ、思いやりすぎるからだと思う。これまで何年にもわたる君たちからの気遣いと手紙に、俺の焼けるような吐き気をおこしそうな胃の底から感謝するよ。
俺はあまりにも突飛で気分屋だ!もう情熱がうせってしまったんだ。だから覚えていてくれ、だんだん消えていくくらいなら、一気に燃えつきた方がましだ。