わらしべちょうじゃわらしべちょうじゃ/杉山 亮(著), 高畠 那生(絵)超久しぶりの図書館本。わらしべちょうじゃってこんな話だった!?一本のわらしべがはすの葉に、はすの葉が味噌に、味噌が・・・"けんはへっちゃら"を思い出した。
おもしろとうさんおもしろとうさん /さとう わきこ休みの日、ゆっくり寝ていたいのに、とうさんは子供に無理矢理起こされ連れ出され・・・とうさんの描写を見て「ママみた~い」と・・・(笑)たしかにその通り。とうさん途中からやる気満々の元気いっぱいになるのだけど、なんか、この父さん、どう見ても美的にいまいちで、なんか・・・親近感を持てない!と身も蓋もない感想。
おだんごころころおだんごころころ /大川 悦生絵の色彩がとてもキレイで、ストーリーも面白い。言ってしまえばまあ、気の良いじいさんと意地悪じいさんの出てくるわかりやすい展開かもしれないけど、絵の使い方やテンポや、なによりも日本語使いがとてもいい!大川 悦生さん要チェック。
ももの子たろうももの子たろう/大川 悦生語られる言葉が秀逸!!!と感動していたらちょうどあとがきで、この大川悦生という人の思いを窺い知ることが出来た。じいさんやばあさんの語りにこそ幼子への思いや情感がたっぷり込められていたのであって、戦後の教科書に載せられたような、標準語の、平坦な、ただの説明的な文章では、民話が持っている、人々が昔から語り継いできた愛すべき要素はみんな失われてしまうなだなあと。昔話は本当にいろんなバージョンがあって、いつも図書館でどれを借りるか迷うのだけど、これからは大川悦生さんに決まり~!
うらしまたろううらしまたろう/松谷 みよ子どうしてうらしまたろうはおじいさんになってしまったんだろう。子供の頃は、なんとなく、わかったようなわからなかったような。曖昧のまま忘れ去られていたストーリーを久しぶりに考えさせられた。今回、いろんなうらしまたろう絵本に目を通してみたけれど、語り手の解釈によって、ストーリーも相当違うよう。これは、玉手箱をあけてしまった浦島へのメッセージが言葉として加えられているかんじ。