先日はなぜ音楽のプロを目指すようになったかと言う元の所を書きましたが、その後東京藝術大学を卒業してからを今日は書きたいと思います。
芸大に入るとそれまではオーケストラでやっていたオーボエをさらに極めるためにソロを中心にやるようになりました。大学在学中は毎年夏はヨーロッパの講習会に参加しましたがオーボエは国によって全然違う音がすることも知りました。そして、基礎の大切さも学びました。特に私は高校から附属高校で学んでしまっているため自分の中で「基礎なんてできて当たり前」と言う気持ちがありました。でも学生の間はその地盤をしっかり持つことがとっても大切だと言うことを先生から教えてもらいました。そしてどんなに世界のトップの奏者でもいっしょにアンサンブルをすると心を通じ会わせることができました。卒業後は幸運にも佐渡裕氏率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団のオーディションに合格。このオーケストラは若手育成のためのオーケストラで世界各国のオーディションで若い奏者が集まります。3年間の期限付きです。“オーボエ“という楽器はオーケストラの中にあるからこその楽器です。本当に良い経験をたくさんさせて頂きました。楽器の技術よりアンサンブルをする上でどういう音色が良いのかをいつも考えさせられました。卒団した後、結婚出産。今は群馬県高崎市でフリーランスの音楽家としてオーケストラや室内楽の活動をしています。
そして今こどもたちにも伝えたいことがたくさんあります。こどもたちもアンサンブルをする能力は実は誰でも持っているのです。誰でもアンサンブはできる。楽しく音楽をすること、音を“聴く”ことを学んでほしいです!