先日、渋谷のアップリンクで、ごしごし福島基金主催の『福島のいまを知る』と題して2本の福島を追ったドキュメンタリー映画の無料上映会しました。





太平洋側から咲き始めて内陸に向かって1ケ月かけて県内を横断する福島県の桜。
桜前線を追いかけて各地を旅し、なかなか復興の進まない避難区域、徐々に客足を取り戻しつつある観光地、そして、そもそもの魅力である日本の原風景など、「福島」という一言では伝えられない現状を、桜のある風景と桜に想いを寄せる人の声を通して描写した鉾井喬監督の『福島桜紀行』

福島に生きる人達が、何を考え、どんな事を話しているかを、福島出身の女優、佐藤みゆきさんを通して、聞いた事、見たものを映像にしてそのまま伝えるストレートな1本。2013、2014に続くこのシリーズの第3弾。タイトルにあるように10年間は福島へ通おうと決めている古波津陽監督の『1/10 Fukushimaをきいてみる2015』

無料上映会ゆえ、チケットを販売していない性質上、お客様がいらして下さるのか?それが心配の種でした。

が、蓋をあけてみたら、両監督のお力もあり、超満員。




上映が始まってからもご来場のお客様の足は絶えず、もしかして途中でお帰りになる方がいらしたら入りたい、と外で何人もの方が待っておられる…という状況に…


福島の今に、こんなにも関心をもっておられる方がいらっしゃる…
いつも小さなテーブルを囲んでメンバーと福島について想いを寄せる私たちと同じような想いを胸に抱いている方がこんなにもおられると言う事を教えて貰った気がしました。


映画上映のあとには、監督お二人と、ごしごし福島基金代表の並河くんのトークショーがありました。



そこでは、撮影を通してや、上映会を開くことで両監督が感じていることなどが、短い時間でしたが語られました。
「福島県内にいると気づけないことがある。また福島県外の方は、福島の情報に飢えている」「福島の人を見たいという人が増えている」という話も出ました。

会場には、福島からのお客様もいらっしゃいました。
こういうイベントを通じて、交流のきっかけになれば、という話題にもなりました。

何年後かにここでお花見を、といつになるのか分からない未来の為に毎年桜の手入れをかかさない年配の方もいれば、場所にはこだわらず、皆で集まれば、そこが町、という若者もいる。
福島という美しい街に、再び笑顔で生きられるように除染を、と思って活動している、ごしごし福島基金のこれからを考えさせられる時間にもなりました。


客席には、同じように東北の震災から活動している児童夢基金さんも来てくださいました。


玉川学園の同級生です。

お互いに、小さな活動だけれども、子供たちの未来のためのお手伝いをしてゆきたい、という想いが共通していることもあり、一緒に何か出来ることがないか、探って行こうと話しました。




鉾井さん。




古波津監督と、出演の佐藤さん。


鉾井さんが言います。
「人は答えを求めて、それを見つけると安心する。でも、ここに答えはない。先が見通せない中で、何か行動に移さないと生きて行けない現実がある。」

古波津監督は言います。
「映画を観ても答えは出ない。ハテナ??を持って、??の人から話を聞く。答えは出ない。でもひたすら答えを求めて前進する人達と向き合う。この映画を見て、何かを考えて貰えたら、それで良いと思います。」


答えはない。

でも、答えを探す人がいて、その探している人を見つめる人がいる。


一緒に探しませんか。
一緒に、見つめませんか。


一緒に、考えてみませんか。


2つの映画は、どちらも自費製作。しかも、上映会は基本的に、無料上映なのです。
上映会を開くのも、撮影し続けるのも、ごしごし福島基金同様に、皆さんの応援で成り立っています。


震災からすでに5年が過ぎました。
今、福島は…?

私達の代わりに見てきてくれてます。
一緒に追い続けましょう。
この活動を応援する方法があります。
監督たちの作品を上映して、この活動を見て貰う機会を作る事。
つまりは上映する場所を探しています。そして、会場では支援金なども集めています。

上映の要請は、両監督ともに、メールで対応しておられます。
ちなみに『福島桜紀行』は、すでに今月、福島県内で2カ所上映が決まっています。
また9月の小田原映画際でも上映予定です。
詳細は下記アドレスまでお問い合わせ下さいませ。


『福島桜紀行』上映会の要請、お問い合わせは、hokoism@gmail.com まで。
『1/10 Fukushimaをきいてみる』上映会の要請、お問い合わせは、fukushima.ask@gmail.com まで。
詳細はこちらをクリックしてホームページへ。
http://fukushima-ask.info
facebook https://www.facebook.com/fukushima.ask/
Twitter @Fukushima_ask 



そして、ごしごし福島基金では、現在、除染のお役立ちセットを無料で差し上げています。
ご家庭で、自分で出来る除染の為の軍手から小型の遮蔽容器、簡単除染のマニュアル本などをセットにした「ごしごしキット」
興味のある方、もしくは、お知り合いで必要を感じておられる方は、是非、ごしごし福島基金のサイトまで。


小さなお子さんを抱えて、除染に関して不安な方からのご質問も随時、受け付けております。お気軽にサイトへアクセスしてみてください。
http://goshigoshi-fukushima.com/

これからも、福島の方を向いて、本当に少しずつですが、出来ることを探していきたいと思っています。


上映会にあたっては、両監督、その関係者の皆様、そして、ご来場の皆様、アップリンクの皆様、何分、初めてのイベントで、失礼などあったかと思いますが、これからも宜しくお願いいたします。
そして、ありがとうございました。



福島で、ボランティアで除染活動をしている行健ネットワークさんから差し入れ。





ごしごし福島基金は、行健ネットワークさんへ、線量計の購入のお手伝いをしました。
その線量計で、時間の許す限り、各地の線量を計り、ネットにアップして下さっています。
福島県内のここを測った欲しい!と言うリクエストにも応えて下さると思います。

大好きな、ままどおる。
ご馳走さまです!


あ、ちなみに、上映会のあとに上映会場脇のTABELAさんでご飯しましたが、ピザ、最高に美味しかったです!

待ち合わせや時間調整で、お茶したりする方は多いと思うのですが、今度は是非、ピザ、食べちゃってください!
チーズにハチミツのやつとか、ほんと、美味しかったですよー。

TABELA アップリンクカフェ