新年も、はや”残り恵比寿”の11日。
新年早々、辛いニュースでやりきれない。
亡くなられた方々への哀悼とともに、
イスラム教徒への偏見や憎悪が増幅されないことを願って止みません。
さて、先週は、新年の集いが各地で開催されるとともに、
9日は、議会改革会議・検討部会が行われました。
この日の主な協議の1つに、5月に予定している箕面市議会が開催する市民向けフォーラムの
講師との折衝についての中間報告のほか、
7月以降を目途に、「分野別意見交換会」を各常任委員会単位で開催することが決まりました。
講師折衝は、座長・副座長さんらが進めてくださっていて、
前回、無所属議員が提案した方のうちの1人が候補に挙がっています。
「分野別意見交換会」とは、テーマを設定して
関係団体に呼びかけ、参加していただき、意見交換するというもの。
市民対象の「地域別意見交換会」と区別しています。
ただ、私としては「分野別・・・」にも市民が参加できて当然だと考えていますが、
大半の委員の方々は「団体のみ」にこだわっておられます。
また「意見交換会」のあり方について、(無所属議員を代表して)
①まずどのような目的・位置づけでこの意見交換会を実施するのか、全議員で共有
②将来的には、市民の声を政策に活かす、また議員提案できるよう目指す
③意見が分かれる課題の場合は、1回に限らず(場合によっては)丁寧な議論を重ねることも可
というような展望を述べましたが、
「最初からかまえずに、まずはやってみる」という意見が他の会派の方々のご意見でした。
皆さんのご意見を伺っていると、
「とりあえず、やる」「意見を聞く」という、
まぁこれは感じ方の問題なのかもしれませんが、
議会改革の究極的な目的が曖昧で、本気で改革しよう、といった
意気込みや熱意は感じられません。
各会派で温度差がありますが
次期選挙までに、とりあえず「議会が改革に向けて活動していることを示しておきたい」
といった程度にとどまっている感じがします。(これはあくまで私の感想ですが)
そして、極めつけが、前々回の検討会議から、私が提案してきた「検討会議」の概要、
つまり、委員宛てに(事務局から)配布されている前回会議の各委員の意見集約表について、
情報公開コーナーに設置しよう、という案は共産党会派以外の全会派に反対されました。
理由は、検討委員会を設置したときに「議事録は作らない」と決めたから、というものです。
また、一方で議会事務局が「公開に耐えられない」「これは検討会の委員向けのもの」
「開示請求があっても公開しない」などという見解を示していたことを
議会が後押ししたことになります。
私は「会議録ではなく意見集約でよいし、内容については各委員がチェックし、責任を持てばよい」「会議の様子や、議論の過程を透明化することは、議会改革の趣旨にもかなうはず」
と訴えてきました。
また、箕面市情報公開条例に照らして、行政文書以外の、職員のメモにいたるまで「公開対象」であることや、
「非開示条項」にはあたらないので「公開しない」という見解は間違っている、
と指摘してきましたが、
議会事務局のみならず、議会の大半が、
市民に対して「開かれた議会」としての情報公開に否定的であることが、
あらためて明確になったひとコマでした。
民主主義は情報公開による議論の蓄積が不可欠です。
そして市民参加・参画は情報公開なしには進みません。
議論の過程をガラス張りにすることに何故躊躇するのか・・・
私には理解できません(^_^;)
いやはや、残念。
さて、もうひとつ。
大阪維新の会が提案していた「政務活動費の廃止」は他の会派が反対。
この廃止理由は「政務活動費の書類作成は煩雑であり、議員にはもっとほかにすべきことがある」
というものでした。
箕面市の政務活動費は1円から領収書を添付し、
何に対して、どのように使ったのかを明確にしています。
また、自治体学会などの会員費や、(個人)事務所費には使えないなど、
使途は厳しいものになっています。
勉強会の参加費用には使えますが、どのような内容のものかは分かるように明記が必要。
確かに手間はかかりますが、税金をどのように使ったのかを公開するのは当然のこと。
各議員の活動内容が分かりやすいため、
情報公開コーナーや市議会のHP上に公開していくべきでしょう。
これは、報酬についても、その内訳を市民に報告するのは当たり前であると考えています。
とはいえ、箕面市議会の「議会改革」がより建設的なものになるよう、
これからも、提案しながら精一杯、努力していきます。