第2部の講演の集いでは、講師と参加者とのキャッチボールで盛り上がりました。
第1部の総会では、2013年の活動報告、会計報告や
今年の活動方針などを承認いただきましたが、
北急延伸問題の質疑があり、市が、市民に対して説明してきたことと、
蓋をあけたら、やはり内容が随分違っている、
競艇事業収益を充てるので、一般会計に影響ないという詭弁は、
納得いかない、などというようなご意見が寄せられました。
高齢化が進むことが確実な見通しのなかで、
北急に拘る、というお金の使い方、優先順位にかんする批判を、
延伸近辺にお住まいの方からもしばしばお聞きします。
国の暴走に倣って、地方政治の荒廃が嘆かわしい、
議会の「抑止力」ならぬ「翼賛」が、政治不信につながる・・・などなど。
同時に、市民の側からの「もの言い」がもっと見える形で広がれば、
市民主導のまちづくりへ近づけると思います。
さて、第二部の講演の集いでは、
(有)アグロス胡麻郷の代表・橋本 昭さんと、
鐘の鳴る丘農園の姜 鐘六さんにお越しいただき、
パネラー形式で、参加者からの質疑応答を織り交ぜながらお話いただきました。
減農薬・低農薬、無農薬、有機農法、自然農法などの違いや歴史についてのお話では、
「有機農産物が商業的な側面からとらえられるようになったが、
本来の農業は、自然とともに、向き合うという(哲学)
「命と命の関係」をめざしていたのに、
その趣旨が、いつのまにか抜け落ちてきた」という指摘が印象的でした。
また、農業経営という観点では、
農業で食べていけるか、という課題がありますが、
「たとえば月、30万円もらって、さまざまに出費があり、手元に3万円しか残らないのと、
16万円の収入しかないが、手元に5万円残る生活があるとしたら、
その価値をどう考えるのか、ということ」
というお話には、なるほど~と頷いてしまいました。
ただ、やはり農薬を使わない農業は生産性が低く、
生産量も事前に予測できないというデメリットがあります。
それを支えていくの消費者のネットワークについて、
CSA(コミュニティーがサポートする農業)を模索する、という方法について
提案がありました。
生産者と顔の見える関係、
自然と共生しながら(国土を汚染させずに)安全な食べ物をつくり、
それを消費者が支え、いただくという関係の
地域支援型農業の可能性を、考えていければと思います。
この日も、あっという間に予定時刻を回り、お開きに。
姜さんの”絶品カブラ”は超美味しかったです(^ー^)