かりん10のブログ

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悪い夢から目が覚めずにいるような日々が続いている…
そんな時でもいつまでも忘れられないことがいくつかある…
私の場合、何故か有楽町近辺でそんな忘れられないことが多い。
そんな一つを書いておこう…一人は分かる話かもしれない…

少し肌寒くなり始めた季節の夕方だったと思う。
急いでいた私はタクシーで移動しようとした。
目の前には二台の会社の違うタクシー。中年ドライバーは二人とも降りて話をしている。
どちらに乗るか悩んでいたら、進行方向前にいたドライバーが「じゃぁな…」と寂しそうに言って車に乗り去った。
残ったタクシーの座席に乗り込み行き先を告げ流れる風景を見ていた。
ドライバーが、
「さっき話してた人、今日で最後だったんだ」
心の中で、あちらに乗せて貰えば良かった。最後なのに…と思った
ドライバーが続ける
「癌でね。あの人さ、毎日16時にあそこにいるの。どっかの年配の社長さんがいつも乗ってくれてたらしくて。もう、2年も前から姿見えなくなったのに。それでもあの人は、また会えると信じててさ。毎日あの場所でまってるんだよ。馬鹿だよね。もう他のタクシーに変えてるかもしれないのに…」
そう話す、ドライバーの肩が小さく震えていた…
ドライバーさんの相手を思う気持ち、客を信じて待散続けたドライバーさん…一生懸命生きて頑張ってきた二人…
話を聞いても何もできない私は、ただただ先ほど見たドライバーさんが治るよう祈るしかなった…
そしてまた二人が会えたらと…消えそうな夕日に消えないでと心の中で叫んでいた
あれから数年が経っただろうか…癌のドライバーさんは社長と会えただろうか…乗せてくれたドライバーさんに会えただろうか…名前も知らない一度会った二人を私は今でも忘れられずにいる…