皆さん、こんにちは。
関東地方が梅雨明けしたようで・・・。
「東北は、もう少しかなぁ・・・。」
と、東北の梅雨明けが待ち遠しいです。
「こんにちは。ありがとう。今日もよろしくね。」
「今日は映画会ですね。」
「うん。」
「DVD、借りてきたので・・・。」
「ありがとう。あった?」
「ありました。」
「良かった。じゃあ、上行って準備ししようか。」
「はい。」
「今日は、この形か。」
「配置、どうします?」
「長イスに座ってもらう感じで、長テーブルが2脚、長い方でつなげて並んであるし、 このままでいいよ。」
「(イス)足りなかったら、持ってくればいいね。」
「うん。」
「パソコンとスピーカー、どこに置こうか?」
「テーブルの真ん中辺りに置いてくれる。」
「ここでいい?」
「うん。電源取れそう?延長コード、ステレオのとこにあるよ。」
「ちょうど真下に(コンセプト)あるから、大丈夫。全部つなぐね。」
「うん。」
「じゃあ、試しに流すね。音、出すよ。」
「うん。」
「聞こえるね。音、大きい?」
「大丈夫。」
「目隠し(バンダナ)出すね。」
「うん。」
「今日は、何人ぐらい来るかな? みんな、来てくれるといいけど・・・。 楽し いのにね。」
「とりあえず、5・6人分、出しとこうか。」
「OK。」
「(僕のリュックから)カメラとノート出してくれる。」
「そうだった。準備はOKかな。」
「うん。」
「打ち合わせしようか。」
「はい。」
「今日は予定通り、目隠し映画鑑賞会をします。いつものように僕が話をして、話が終わったら、みんなに目隠ししてもらいます。全員に目隠ししたら、映画を始めてください。」
「有田さんにも目隠しして、映画を流しますね。」
「っで、DVDは通常の設定で流してください。」
「分かりました。」
「今回は音声ガイドなしで普通に観て(聞いて)もらって、みんなにいろいろ感じて考えてもらいたいと思っているから。」
「なるほど・・・。通常の設定で流します。」
「お願いします。」
「DVD(映画)をセットしたら、私も目隠ししますね。」
「うん。そして映画が終わったら、いつものように分かち合いをしましょう。」
「分かち合いのときも、みんな目隠しのままでやる?」
「それも考えたんだけど・・・。」
「やっぱり。」
「今回は目隠し外して、いつものようにやろうか。」
「分かった。」
「そんな感じでお願いします。」
「はい。」
「実は私、目隠ししての映画、一度体験しておきたいと思ってたんだ。」
「ホント?。ちょうどよかったじゃん。」
「ホント、楽しみ。」
「これから、福祉の道に進むにしろ、違う道に進むにもしろ、経験したことはきっと何かの役に立つと思うよ。」
「そろそろ、みんな来ますね。有田さん、ハチマキする?」
「今日は、大丈夫。」
《有田の話》
先週、『言葉の力』というワークショップをしました。
その振り替えりで
「普段の生活の中で、言葉でちゃんと相手に伝えられているだろうか・・・。」
という話や疑問が出ました。
そして
「視覚じゃなくて言葉だけを頼りに映画を観たら、どんな感じなんだろう。目隠しして映画を観たら。どこまで伝わって、どこまで理解できるのだろうか・・・。」
それは視覚からの情報をなくし、音声のみだけで・・・。
というもの。
「体験してみたい?来週、やってみようか?」
ということで、今日は『目隠し映画会』というワークショップをします。
皆さんには、今から目隠しをして1本の映画を観てもらいます。
映画を目で観ることはできません。
言葉と音だけで映画を楽しんでもらいます。
視覚からの情報を得ることはできません。
声や周りの空気や音なども、いつもより敏感に感じるかもしれません。
そしてそれは、初めて経験する感覚になると思います。
普段、僕たちは視覚や聴覚などをフルに活用して情報を得ています。
その情報の8割は、視覚から得ていると言われています。
今日は、視覚からの情報をなくした状態で音声だけで1本の映画を観たいと思います。
今から耳だけで映画を観て、何かを感じてください。
今日、観る映画は『ブタがいた教室』にしました。
最近では、視覚障碍者の方も映画を楽しめるよう音声ガイド付きのDVDや映画鑑賞会というものも行われるようになってきていますが、今日は音声ガイドは付けません。
通常の映画バージョンで流します。
今から映画を観て、聞いて描かれている内容。
音声だけで、いろんなことを感じ考え、そして想像してみてください。
それでは、映画会を始めます。
「それでは今から目隠し映画会を始めます。皆さん、好きなバンダナを選んで、目隠ししてください。」
「は~い。」
「見えたら(体験する)意味がないので、見えないようにしっかりと締めてくださいね。」
《目隠し映画鑑賞⦆
・人数:1人以上(今回:4人)。
・準備物:ノートパソコン・スピーカー・DVD・バンダナ(目隠し用)。
・ルール:
①全員、目隠しをする。
②DVDを流す(今回は、『ブタがいた教室』を観ました。)
③途中で目隠しを外して観てはいけない。
「有田さんも目隠ししましょう。」
「お願いします。」
「バンダナは、何色にする?」
「迷彩にしようかな。」
「迷彩ね。」
「その前に、もう少しお茶、飲んでおいたら。目隠ししたら飲めないと思うし、長丁場だから。水分補給して。」
「うん。」
「私たちは1枚で見えないけれど、有田さんの場合、(障碍の関係で)見えちゃうかも・・・。見えないように、目と目隠しの間にハンカチ1枚挟んでおくね。」
「うん。」
「こうして重ねて厚くして、きつく縛れば、大丈夫でしょう。緊張が強くなったとしても、見えないと思う。」
「お茶は、もう大丈夫です?」
「うん。」
「じゃあ、目隠ししますね。」
「はい。」
「見えてない?」
「透けて見えてないよね?」
「うん。真っ暗。結構、きつくいくね。」
「(不随意運動で)顔とか首とか頭とか動いて、緩んだり取れたりして見えちゃうと意味ないから、いつもよりきつめに締めるよ。」
「ちょっとでも見えたら意味がないから、最後まで絶対に見せないようにしないと・・・。よし、これでどうだ。痛くない?」
「うん、大丈夫。」
「かなりきつくしたから、動いても手が当たっても大丈夫。」
目隠しされました。
「これだけ締めとけば動いても大丈夫でしょう。取れる心配はないと思うけど、もし緩んできたり、観えそうになってきたら言ってね。締め直すから。」
「ありがとう。」
「始める前に記録写真、撮ってね。」
「そうだった。」

「それでは始めます。映画が終わるまで、観てはいけません。私も目隠ししました。」
《映画終了後》
「皆さん、目隠し外していいですよ。」
「眩し~。」
「有田さんも、目隠し取りますよ。」
「うん。」
「かなり締めちゃったから、きつかったでしょう?」
「大丈夫。」
「でも最後まで観えなかったでしょう?」
「うん。ちゃんと最後まで、しっかり体験できてよかったよ。」
「途中で(ズレたり取れたり)観えなくてよかった。」
「少し分かち合いをしましょう。感想とか感じたことがあれば、自由に・・・。」
《感想の一部》
「静かなシーンで何をしているか分からなかった。」
「途中で、観たくなった。」
「目隠しを取りたかった。」
「いろんなことを想像する。」
「四季の移り変わりは分かったよね。」
「セルフの中の表現やその言葉の思いを考えた。」
「私たちは普段見えているからいろんな場面や背景などを想像することができるけど、先天性の視覚障碍者の方が観たらどこまで想像することができるんだろう・・・などと感じた。」
また、やりましょう。