日本の音楽シーンで度々名前を見せる矢野貴志は、有名な大規模音楽フェスや海外アーティストの日本公演をプロデュースしてきた芸術監督です。
今回は、芸術監督として様々な方面で活躍する矢野貴志の活動に関する事柄や、現在情報解禁が進んでいる新たなライブ「LTW festival」などについて紹介していきます。
現在は、英国のアーティストをヘッドライナーに置いた延期、振替の公演を予定しているそうなので続報に期待しましょう。
矢野貴志の経歴や活動は?
矢野貴志は数々の音楽フェスや海外アーティストの日本公演をプロデュースした経験と実績のある芸術監督です。
イギリスと日本で行われる国際音楽祭「SOMEWHERE,」や春の大規模音楽フェス「Rocks Tokyo」、その他「Rough Trade Japan」や「Ariwa Records Far East Chapter」にも関わっていますし、有名なロックアーティストであるMy Bloody ValentineやMassive Attack、Chemical Brothersの日本公演を成功へと導いています。
中でも「ユニークで斬新なライブ」というテーマ性を持つ国際音楽祭「SOMEWHERE,」はテレグラフ(イギリスの高級新聞紙)などの各新聞社から高い評価を受けたことでも知られています。
「Rocks Tokyo」で共に仕事をした、世界的に有名なアートディレクター「サイモン・テイラー」とはプライベートも含めて長く付き合いのある友人関係だと語っているインタビューもあります。アーティスト同士、良い刺激を与え合う仲ということなのでしょう。
矢野貴志が所属するユニット「SSY」は、The Jackson 5(ジャクソン5)のリミックスアルバム「Soul Source JACKSON5 REMIXES 2」に収録された『Ain’t No Sunshine (SSY Remix)』やMIKE ZOOT(マイク・ズート)のリミックスアルバム「HIGH DRAMA PT.3: THE SEARCH FOR 2 AMBIVALENCE REMIX」などに参加しています。
LTW festivalとは
LTW festivalは、「英国を代表する音楽誌『Louder Than Warマガジン』が贈る、世界最前線のマジカルでミステリーなセッション。」となっています。"Louder Than War"の頭文字を取って「LTW」となっています。
舞台はロンドンと東京となっており、日本と海外のアーティストによるセッションライブがそれぞれの国で開催される、といった内容になっています。各々の活動でも人気を博しているアーティストたちがセッションを行う事で、観客をミステリアスな音楽体験に誘います。
主宰を務めるのは、英国音楽ジャーナリストをして様々な音楽誌で引っ張りだことなっているJohn Robb(ジョン・ロブ)。「Louder Than Warマガジン」は彼が2011年より運営を始めたロック・ポップカルチャーウェブマガジンです。
game onn! https://t.co/RthlQuffCo
— LTW mag global (@LTW_Fes) April 3, 2024
今回のLTW festival開催についてJohn Robbも告知サイトのPOSTをしています。
LTW festivalの出演アーティストを紹介
LTW festivalの日本公演となる“Loveless And Experience.”は、2024年4月24日に公式サイトがプレオープンしたばかり。今後更なる追加情報が公開されていくことが期待できます。
新たな情報をいち早く知りたいという方は、Loveless And Experience.公式サイトや公式X、および公式Instagramをチェックしてみてください。
公式サイトのグランドオープンは2024年初夏になるとのことですが、現時点(2024年5月)で公開済みの情報をまとめてみました。
銀杏BOYZ
銀杏BOYZは2003年、前身のバンド「GOING STEADY」解散後にボーカルの峯田和伸が結成したパンクロックバンドです。当初は峯田のソロ名義から始まり、バンド活動を経て、現在は再びソロ名義で活動しています。
バンド時代から数々のヒットを飛ばしていましたが、ソロ名義となった後の2014年に出したアルバム『光のなかに立っていてね』はオリコンアルバムランキング2位を記録した名盤。
その他峯田和伸は俳優としての活躍も見せており、映画「アイデン&ティティ」やテレビドラマ「高嶺の花」、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」などに出演しています。
今回のLTW festivalでは名曲「銀河鉄道の夜」20周年記念公演が実現!豪華ストリングスとギターによる美しい演奏を観客に届けるとのことです。また、「アイデン&ティティ」で共演した大森南朋をゲストに迎えたロングトークセッションが行われます。
⻫藤 和義
⻫藤和義は1993年にデビューし、デビュー30周年を迎えたアーティストです。『歌うたいのバラッド』『ウエディング・ ソング』『やさしくなりたい』など数々の代表作を生み出しており、現在も様々な人に愛される楽曲を作り続けています。
自らの音楽活動(ソロ)だけではなく、様々なアーティストのプロデュースや楽曲提供を行ったり、他アーティストとの活動も積極的に行っている⻫藤和義。
今回のLTW festivalでは、東京オペラシティで海外アーティストと2人で行う特別なアコースティックライブ「⻫藤和義 Magical mystery sessions with VERY SPECIAL GUEST」を開催します。
それに加え、本ライブのチケットにはイギリスにあるアビーロードスタジオでのスタジオライブを収録した模様の視聴権も付属します。
LTW festivalの開催中止について
7月27日・28日と続けて参加予定だったアーティストのLIVE取りやめが告知され、LTW festivalは開催中止となりました。
出演辞退の理由については各サイトやニュースでも様々に書かれていますし、イベント側とアーティスト側での書き方も違っているため、それぞれに意見があるのではないかと推察されます。
ちなみに、LTW festivalのサイトでは「ピッチの書き換えを依頼されたアビーロードレコーディングチームは、それを拒否しました」という記載がありました。
今回、「ライブ番組」として配信を予定していたアビーロードスタジオでのライブですが、アビーロードレコーディングチームはピッチ修正をする必要はないと判断したようでしたが、そこに意見の食い違いがあったみたいですね。
ピッチ修正に関しては、昔「一発撮りで、音楽と向き合う。」がコンセプトだった「THE FIRST TAKE」という音楽番組でも物議を醸し出したことがあります。一発撮りのパフォーマンスを期待されている中で、実はピッチ修正が行われていたらしい事が問題になった件です。
現代の音楽シーンでは、ピッチ修正(補正)はほぼ当たり前だと考える人もいます。化粧に例えられることもある程ですし、作品としてのクオリティーを上げるためのピッチ修正は必要かなと思います。ただ同時に、個人的な意見になってしまいますが、斉藤和義ほどの大物アーティストならわざわざピッチ修正しなくても十分上手いのではないかとも思います。
それに、「ライブ」と言っている以上できるだけ加工しない「ナマだからこそ」生きる音を届けたいというアビーロードレコーディングチーム側の思惑もあったのではないかとも思えました。
今回は非常に残念でしたが、英国アーティストをヘッドライナーにしてパワーアップしたライブを新たに企画中とのことなので、続報に期待したいと思います。
矢野貴志は国内外の様々な有名アーティストや大型ライブイベントをプロデュースした経験のある芸術監督!
国内外の様々なアーティストや大型ライブイベントをプロデュースした経験のある芸術監督、矢野貴志。彼が今まで手掛けてきたアーティストやイベントはどれも有名なものばかりで、驚いた方も多いかもしれません。
元々矢野貴志の活躍を知っていた方でも、彼自身がSSYとして音楽活動を行っていたことは知らなかった、という方もいたのではないでしょうか。
現在矢野貴志が手掛けているLTW festivalは、残念ながら中止が発表されてしまいましたが、年明けに開催予定のイベントに向けて企画が進行中のようです。延期、振替公演の内容も気になるので、引き続き公式のアナウンスに注目していきましょう。