餃子
祖母の思い出は、台所と結びついている。
遊びから帰ってきても、お風呂からあがっても
常に台所にその姿を見るのであった。
子供心に、過労で倒れやしないか心配したものだ
その祖母が、今日は何もしなくて済む、と喜ぶのがテイクアウトの餃子。
一口目が次の一口を呼び、あっという間に皿が空になる餃子だ。
祖母は2人前を食べる。昔は皮から作って、100個は包んだ、と、餃子の思い出を語る。それくらいは序の口で、多い時は働きながら子供3人、住み込みの従業員数名の食事を作っていたらしい。
どうやら子供の頃の心配は杞憂だったようだ。
餃子をほおばる祖母の姿にワンダーウーマンが重なって見える。