ミニマリストとマキシマリスト
在宅勤務になり10か月が経つ。
一度目の緊急事態宣言が出てから、「お家時間」という名の通り、
ずっと自宅にいる。
数年前、ミニマリストに憧れて、
自宅を生活感のないホテル風にしていた時期があった。
置物や装飾はほぼ置かず、ベッドリネンは真っ白、必要最低限のシンプルな家具。
片付けブームにのり、集めていた本や漫画、CDも選別中に面倒になり全部まとめてブックオフへ売った。
粗大ごみを毎週のように出し、
なにかに取りつかれたようにモノを手放した。
そして出来上がった「ホテル風の部屋」
気に入っていた。
自宅に遊びにきたことのある友人たちは「きれいで羨ましい」とほめてくれた。
ある日、父が訪ねてきたときに自信満々に「素敵な部屋でしょう」と言い、
何も置いていないテーブルにお茶をだした。
しかし父は「落ち着かない」と一言つぶやいた。
「こんな部屋で暮らしてるから独身なのか、、、」とも言った。
衝撃的だった。