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「七つの大罪ゲームブック 〈豚の帽子〉亭の七つの大冒険」 藤浪智之/鈴木央

ゲームブックというものをご存知でしょうか?
番号で細かく区切られた小説風の文章を読み進めていき、

モンスターがあらわれた

戦うなら 10へ
背を向けて逃げ出すなら 18へ

と、いうように、自分の意思で次に進むべき選択をしていき、場合によっては出てきたモンスターとサイコロを振って戦い、場合によっては機転を利かせて戦闘を避けたりもできる、1980年〜1990年あたりに流行したジャンルです。
余談ですが、4年くらい前に中野のまんだらけで若い店員さんに、「ゲームブックって置いてます?」と聞いたら「なんですかそれ」という返事が返ってきて軽くショックを受けました。

そんな今の若者は知らないジャンル(?)なゲームブックの貴重な新刊が発売されました。

7つの大罪ゲームブックは2冊目で、作者の鈴木央先生も昔ゲームブックにハマっていたというだけあり、1作目はかなり本格的な作りで、なかなかやりごたえがありました。オススメです。

今回はサブタイトルにもある通り、平均50パラグラフ程度の、7つのショートシナリオ集になってます。各シナリオの繋がりはほぼ皆無で、選択肢のないパラグラフも多かったので多少物足りなさを感じてしまいました。

ただ、パラグラフジャンプあり、謎解きあり、今流行りの探偵シナリオありで、内容的にはバラエティーにとんでいて楽しめたと思います。
パラグラフ14=ゲームオーバーという、お約束もしっかり踏襲してたりします。
エンディングは少しほろっときました。

前作が80点なら今作は60点という所でしょうか。

私は原作は読んでおらず、アニメを流し見していた程度なので、原作ファンならさらに楽しめるかもしれません。


これが売れて3作目もでるといいなあ。



PS わからない単語は各自ググってください
m(_ _)m