またまた久しぶりの更新となりました。

どうも、ブログを書く癖が抜けてしまいました。

今日は久しぶりの読書シリーズです。

相変わらず通勤電車の中で本は読んでいるんですが、今日読み終わった本が最近ピカイチだったので、書きます。

「ぼくの嘘」藤野恵美

「わたしの恋人」に続くシリーズもので、前作も間違いなく図書館で借りて読んでいるはずなのですが、見事に記憶がありません。(なのに何故読んだと断言できるかと言うと表紙に見覚えがあるからなのです。)

お話としては、高校生の恋愛小説で、表紙もそれっぽくて、オジサンが電車で広げるには若干気恥ずかしいのですが、中身は面白いです。

高校生のオタク男子が、ひょんなことから行内一番の美少女と買い物に行ったり、偽装デートしたりと話は進むのですが、美少女にありがちなずけずけと物を言う中に残酷な真実が含まれているのです。

オタク男子が親の買った服を着る理由を、美少女が冷酷に一刀両断のもと明快に言い表すのですが、自分が三十数年前まさにそうだった理由、今はファッションにこだわることができる理由が、それを見て分かるというか、当てはまっているのです。

他にもいろいろツボにはまる部分があって、電車の中で結構にやにやしながら(時に爆笑を抑えながら)一気に読んでしまいました。

現役青少年のみならず、元青少年も楽しめると思います。

また、文庫版の最後にある「解説」にもある通り、ラストは秀逸です。