あの狭い空間での特有の空気感。階数表示盤のランプは遅々として進まないのをひたすら目で追いながら、到着してくれるのを指折り祈っていました。
まず、誰も来無さそうのを見計らって、エレベーター前へダッシュしてボタンを押します。そしてエレベーターが来て誰も乗っていないのを確かめて一安心。
すぐさま乗り込み閉じボタンを押して自分一人きりなのを確定させてからホッとして行先階のボタンを押します。
しかしまだ安心できません。今度は兎に角、途中で誰も乗り込まないようにとひたすら祈ります。
で、目的階まで無事一人で乗り切ってやっとクリアーです。
こんな事を繰り返すうちにもう会社ではエレベーターに乗るのを諦め、７階まで階段を使って登り降りするようになりました。
当時は今ほどエコが叫ばれて無かったので、階段は自分の独壇場です。
それでもたまに階段で遭遇する時があるので、いつも２段跳びで速攻で降り切るようにしてました。
今は、エレベーターの無い職場ですが、もうあんな思いはゴメンですね。
だから自分の場合、分譲マンションで住むのは絶対に無理です。
例えば毎日エレベーターに乗り込む時に、同じマンションの居住者にいつ遭うかと思ってビクビクして生活するのはきついですね。
最近のマンションでは防犯セキュリティ対策でビデオカメラでエレベーター内を写し、それをエレベーターの乗降口のモニターで、誰でも監視出来るような設備のあるマンションまであります。
こんな所だと、例え一人でエレベーターに乗ってても誰に見られてるか分からないので、ひと時も気が休まりません。
やはり自分の場合、一戸建て以外は住みたくないなぁと思っています。
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