こんにちはりんごりんごりんごです

主人の腎臓癌が身体の色々な所に転移して
分子標的薬スーテントのおかげで
縮小傾向にある中
癌性の脳梗塞が起きて
後遺症は失語症と右腕から手の麻痺です。

日を遡って書いています鉛筆

入院してから朦朧としている時間が長く
トイレに行く時
私がオムツを下ろして
シャツの前裾持ったり
おしり拭かせてもらったり

させてくれました。

あまり気にしていない様にも見えました。

入院 個室生活7日目
ところが 意識がはっきりしてきて
トイレに一人で行きたがるように
なりました。

私が手伝おうとすると
明らかに 嫌な顔をしますショボーン

そりゃそう。
人前でオナラもしないタイプなので
とっても嫌なはず

付いて行こうとすると
ドアしめられる。

ドアの外で 心配していると
なんか変な音びっくり

慌てて ドア開けちゃったけどキョロキョロ
トイレの蓋したまま
おしっこしてました。

慌てて蓋をあけると
それでも 少し不満そうな顔。

主人、便器の蓋 の存在が無いのね。


過保護な妻が また入ってきたな!!って
かんじ照れ 嫌われそう。。

用を足すと
そのまま出てきます。

りんごジャーしない?

うーん ????ジャーしない。

(ニュアンスとしては ジャー の意味わかんないけどとりあえず言葉繰り返す)

りんごそか。わかった。(嫌われると嫌なので一応スルー)

流す事も記憶の奥なのね。


それからは主人がトイレに立つ度に
トイレの電気つけて
蓋開けて
ササッウインクっと済ませて
どぞっ!!

そして

鉛筆ここからは少し汚く思われる方もいるかもしれませんが、書かせてください。鉛筆

トイレットペーパー という存在が 
無いのです。

便秘気味で気がつくのが遅れたのと
便の質がとても悪く
お尻から離れてくれない事が多くありました。

主人は
便をして、 トイレで一人
自分のお尻が気になります。
唯一使える左手で
確かめます。
指に便がつきます。

手に便がついてしまった、その事は
私達と変わらない感覚で
ある様子でした。

そんな困ってる様子を
放っておく事なんかできず

気にしないで、
トイレから出てきて
大丈夫だから。
おいで

ってドアの隙間から声かけたんです。

悲しい顔したまま
ドアが閉まります。

心臓の音が大きくなるの自分で感じながら
静かに待つ。

15分くらいかな
ドアが開いて

そしたら少し顔が 和らいでて

微笑みかけます。
りんごとっても大変だったね。
えー?んん

りんご拭いていい?
にやりんん

りんごありがとう。

おしり拭いて 手を拭いて
爪楊枝で爪の間に入った汚れとって
臭いと消毒の為に
ティーツリーオイルを
手に馴染ませました。

その頃 便はほんの少しを
繰り返す様な出方で
1日に何度か
この様な辛い時間が
来ました。

辛い という言葉しか見当たらないけど
悲しさの共有というか
汚いなんて ほんとに思ったこと
無かったです。不思議と全然臭くもなかったです。ただ 葛藤する主人の気持ちが
苦しかったです。


トイレに一人で行きたがる様になったいま
主人にとって 
私が ずっと一緒に居ることは
ストレスなんじゃないか?
って思いはじめました。

主人にも気持ちを確認して
看護師さんへ
明日から大部屋でお世話になりたい事を伝えました。

ナースコール押せない代わりに
主人が床に足を下ろした瞬間にナースコールが感知するセンサーマットを敷いて頂けます!

個室で 色々な事を2人で協力していた為に
看護師さんが 主人の状態について
あまり認識していなかったので
主人のできる事と出来ない事を
説明しました。

りんごほんとに大丈夫かな
寂しくなぁぃ?
、、、わたしは寂しい。

ニコ寂しくない
なんとか なる 
(みたいなこと言って笑わせてくれた)


看護師さんはみなさんとても
にこやかで 優しく 素敵な方ばかりでした。
個室なので 関わりも少しでしたが。

何人も居る看護師さんの中で
ひとり とっても気持ちの良い方がいて
見習いたいっておもいました。

その方は
患者さんに何かする時
患者が
協力する意志や行動を取る度に
その患者に
ありがとう
と言います。
とても気持ちよくお仕事なさっているように
感じました。

だから私も
主人が何かさせてくれたとき
ありがとう
って 言うようになれました。