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チチ・ロドリゲスに捧ぐ

I dedicated to "Chi-Chi" Rodríguez


突然の訃報から2週間が経った。

正直言うと未だ実感がない。
TULIPのギタリストがもうこの世にはいないという事実を
自分がどう感じているのかさえ分からないまま
今日に至ってる。

彼は偉大なギタリストであり
素晴らしいソングライターであり
ロマンチックな詩人だった。

しかし、彼の最大の凄さは

「裏メロの天才」

であるということだ。

財津和夫の神懸かりなメロディに対しても容赦なく
ここぞって場所で
これしかないだろって裏メロを
バンバンぶち込んでくる。

決して本メロの邪魔などせず
見事なくらい曲の雰囲気に溶け込んで
それでいてギターの存在感はアリアリと残す。

とにかく、どの曲に対しても
“ ハマってる ” ギターを弾く。


彼のギターソロって
なんか鼻歌で自然と出てくるんだよね。
今でも安部俊幸のギターソロって
大体歌える自信はある。


二期TULIPになってからは
その独特のギターも弱冠息を潜めた。
良くも悪くも財津和夫メロディとの対決を
しなくなっていったように思う。

二期TULIPもよく聴いたし
好きな曲もたくさんあった。

でも途中からどこか冷めて聴いてた部分も
あったような気がするのは
安部俊幸らしいギターがあまり聴けなくなったことが
要因のひとつにあるのかもしれない。


もう二度と彼のギターを
生で聴くことはできなくなってしまった。
そういう現実もやっぱり今は実感として湧いてこない。


だからまだ
お別れの言葉も言わないでおこう。