それまで私は平凡な女子中学生でした。


アニメが好きで、勉強が好きで、少し癇癪持ちな女の子。


吹奏楽部でトロンボーンをやっていて。


その年のコンクールでは1stを吹く予定でした。

受験勉強もしていて、塾にも通って。

頭は良くもなく悪くもなく。


特筆することのない、普通な子でした。


強いていえば、先生との仲がとても悪く、クラスでも浮いた存在でした。


今思うといじめだったんでしょうね。


無視や悪口、転ばされたりなんて日常茶飯事で。


両親にも反抗して、毎日喧嘩していました。



……全然平凡じゃないですね。


でも、それまで大病ひとつせず大きくなりました。



そんなある日。


勉強をしていると、外から窓を叩く大きな音がしました。


「えっ!なに!?」と思って、窓を見ようとしても体は動きません。

そもそも、ここは2階です。

人が叩ける場所ではない。


なら、オバケ?


そう思うと怖くて仕方なかったです。


勉強も早々に切り上げ、布団に入ります。


スッと眠りに入ると、また起こされる。


長い黒髪の白装束の女が私を馬乗りにしているのです。


首に手が伸びて、私の首を締めます。


(く、苦しい……!!!!!)


その女は大きな声で言いました。


「貴方はかわいい!!!!!消えろ!!!!!しね!!!!!消えろ!!!!かわいい!!!!!」


今思い出しても恐ろしい経験です。

目を閉じても、女は私の視界に入ってきます。

まぶたが意味を持たないのです。


その音たちに怯えて、夜を過ごしていました。


不審者とオバケを疑った私は、その音がする時間帯に母と居ました。


すると不思議。なにも聞こえません。


「なんもいないじゃない。」と母が部屋を出ると、「待ってました!」と言わんばかりに音が聞こえ始めます。


人生で1番恐ろしい経験でした。


そこから、食欲も消え、どこに居ても息が苦しいという症状を見た両親が、私を引きずって精神科に連れて行きました。



そして、2017年7月29日。

私は統合失調症の診断を受けました。