ジャン・グリヴォ クロ・ド・ヴージョ2007
コンフィしたフランボワーズ、チェリー、バラ、ミネラル、ショコラ、レザー、鉄、
赤系フルーツだが、コンフィしたようなややトーンの低い香り。ヴォーヌっぽくはないかな?
きれいで透明感を感じさせる方向性。
ヴィンテージ的にも巨大ではないが、集中力はある。
球を描くというにはまだ粗が多いが酸が中心で美しいボディ。
酸は角がとれて丸くなっている。溶けつつある。
タンニンはまだ溶けきっていない。ややざらつきを感じる。
全体的に要素がまとまりはじめているが、まだ若くそれぞれがバラバラの段階。
ほぐれ始めたボディも含め個人的には中途半端な飲みごろだった。
後半にはミネラルがよく感じられる。
余韻の長さ深さはさすが!
香りは華やかで複雑。
コンフィした果実の香りが感じられる。
ボディは柔らかくもうすこし輪郭がしっかりと見えてほしい。
綺麗ではあるが膨らみにかける。
もう少し熟成すると変わってくるのだろうか?
しみじみと美味しいとは思うが現段階ではやや物足りない。
サイズ的にはデュジャックのマルコンソール2007とか思い出した。
パトリス・リオン シャンボール・ミュジニー1er グリュアンシェ 2008
コンフィした赤い果実、ミネラル、ショコラ、レザー、バラ
細かくきれいなタンニン。酸が美しく全体によく馴染んでいる。
繊細でエレガント。酸が全体をまとめあげている小柄なワインだが、果実の甘いニュアンスがしっかり感じられる。また樽が浮かずに後半にきれいに感じられるのも心地よい。
余韻には酸が長く残る。
透明感と冷たさを感じられるいいブルゴーニュのワイン。
ただ、値段を考えるともう少しボディを求めたくなるのも事実。凝縮や脹らみを感じるワインではない。
これは2010のNSG1erでも感じた。
個人的にこの生産者の作り自体は好き。ただ、良年のGCとかじゃないと感動はないのかなー。
正直ブラインドで飲んでこの値段を出せる自信はない。
自分には早いんでしょうね。