アルガブランカ クラレーザ09 | ひざまずいてのんでます

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日々飲んだワインの自分用メモ 最近はイタリアに傾倒気味

頂き物。


注ぐ時点で意外と粘性があることがわかる。
グラスに注いでも同様。足が降りてくる。
透明。明るいグレイ。



蜜の乗ったフレッシュな柑橘系、レモンやグレープフルーツのかおり。パン。
酸を思わせる。
複雑で密度があり素晴らしい香り。
シュール・リーっぽさはあるが、蜜の乗った柑橘系の香りはブルゴーニュのシャルドネっぽいと思える。
奥ゆかしさではなく外交的。
ミュスカデのような青っぽい香りはない。


豊かな酸が口いっぱいに広がる。
熟成からか、酸は丸くなっている印象。
しっかりとしたコクを感じられる。甘みはなく透明感のある液体。
パン、粉っぽい香りも一緒に。
中盤からほろ苦さもよく感じられる。
フィニッシュににふわっとミネラル。
余韻には酸が中心。そして柑橘の皮のほろ苦さもほんのり。


バランスが素晴らしい。
そして、温度があがってもそれが崩れないのがすごい。
香りの要素、味わい。非常にいい!
勿論飲み頃なども考えなくてはいけないし、全体のスケールなどは比較できないが、
バランスや構成だけなら先日のアンリ・ボワイヨのピュリニーより美味しいと思える。


ただ。予想以上にしっかりしたコクにはやや不自然さも感じる。
これがシュール・リーのあじわいなんだろうか?




11年が最新VT。今回は09ということでわりとまとまっている状態なのかもしれない。


個人的には非常にクオリティが高いと思う。
どうしようもないブルゴーニュのワインが多い中これが2000円以下で買えるのなら素晴らしいと思う。
国産ワインではシャトー・ジュンもなかなかいいワインだと思ったが、これはそれを超えている。
一つ上のラインも是非飲んでみたい。