頂き物。
注ぐ時点で意外と粘性があることがわかる。
グラスに注いでも同様。足が降りてくる。
透明。明るいグレイ。
蜜の乗ったフレッシュな柑橘系、レモンやグレープフルーツのかおり。パン。
酸を思わせる。
複雑で密度があり素晴らしい香り。
シュール・リーっぽさはあるが、蜜の乗った柑橘系の香りはブルゴーニュのシャルドネっぽいと思える。
奥ゆかしさではなく外交的。
ミュスカデのような青っぽい香りはない。
豊かな酸が口いっぱいに広がる。
熟成からか、酸は丸くなっている印象。
しっかりとしたコクを感じられる。甘みはなく透明感のある液体。
パン、粉っぽい香りも一緒に。
中盤からほろ苦さもよく感じられる。
フィニッシュににふわっとミネラル。
余韻には酸が中心。そして柑橘の皮のほろ苦さもほんのり。
バランスが素晴らしい。
そして、温度があがってもそれが崩れないのがすごい。
香りの要素、味わい。非常にいい!
勿論飲み頃なども考えなくてはいけないし、全体のスケールなどは比較できないが、
バランスや構成だけなら先日のアンリ・ボワイヨのピュリニーより美味しいと思える。
ただ。予想以上にしっかりしたコクにはやや不自然さも感じる。
これがシュール・リーのあじわいなんだろうか?
11年が最新VT。今回は09ということでわりとまとまっている状態なのかもしれない。
個人的には非常にクオリティが高いと思う。
どうしようもないブルゴーニュのワインが多い中これが2000円以下で買えるのなら素晴らしいと思う。
国産ワインではシャトー・ジュンもなかなかいいワインだと思ったが、これはそれを超えている。
一つ上のラインも是非飲んでみたい。