7/30 ACプルミエール・コート・ド・ブライ シャトー・レ・グラーブ 2008  | ひざまずいてのんでます

ひざまずいてのんでます

日々飲んだワインの自分用メモ 最近はイタリアに傾倒気味

7/30
ACプルミエール・コート・ド・ブライ
シャトー・レ・グラーブ 2008 (ソーヴィニヨンブラン100%)
vol.12.5%



色、緑がかったすんだ黄色。ディスクは薄く淵にむかい透明でグレイやや粘性あり。

アロマ、薄くフリント香を感じる。洋なしやメロンのような香りのなかに少し苦みがあるハーぶっぽさも感じる。ミントやタイムだろうか・・・。

口に含むと「これぞSB」という若々しい酸。
軽い甘み、程良いボディも感じられる丸味のある味わい。酸もフレッシュすぎずバランスを支えている。 アルコールの印象はそこそこ、ドライすぎない。すっきりさっぱりというタイプではない。
全体のバランスは非常に良い、ふくよかすぎず、痩せすぎず。ただ、酸がしっかりしているので引き締まったスレンダーな印象。

口の中で空気と混ぜると、口一杯にハーブの香りが広がる!
タイムのようなほろ苦さ、ミントのような清涼感。

余韻はそこそこ感じる、みどりっぽいほろ苦さ、ハーブの感じが強いか。



それにしても。香りが可愛すぎる・・・。昨日飲んでいたリースリングと比べたらこれは怖いな・・・。
若干ハーブを感じる。メインの果実香に重なって。
湿布っぽいまさにタイム。
ただ、微妙すぎてブラインドで見つけられるかは難しい。
口にすると比較的ハッキリしてきて、後味にも漢方っぽい感じもあるが・・・。
これは難しい。温度が上がってくるとさらに難しくなる。
ニュージーランドのを飲み過ぎていたかなー。あれはかなりハッキリ。

香りが華やかなんだよね・・・どっちも。
思いっきり嗅いでハーブを拾うしかないか。
リースリングの方が純粋に桃とかライチの可愛らしい香りだけだった。
こっちの方がやや複雑。樽はないけど。
香りも桃まではいかずに、洋なし、蜜をたくさん含んだ林檎。って感じだろうか。
あぁぁぁ。林檎っぽさを感じ始めると若干シャルドネっぽい感じも言われてみればだなーーー。これは難しいライン。
これがボルドーのSBか。上品だわ作りが。
飲み口の青い林檎のような果実味はシャルドネっぽい。
後味、余韻のほろ苦さはSBらしいのかな・・・。



2杯目。
香りが開いてこない内は濃密なフルーツの香りが出てこないから分かり易いかな。
フレッシュなシャルドネとは難しそう。林檎っぽさが。
自分の中のイメージではシャルドネの方ががつんと林檎の香りなんだよな。
これは割と控えめに後味にほのかに来る感じ。
ハーブの感じは鼻に抜ける清涼感。ペパーミントっぽい。
味わいとしては炭酸は皆無。ミネラルもモーゼルや、サンセールに比べると感じない。 うまみを楽しむワイン。
口に含んだときにコクがジューシー。
ただ、やはり自然の甘みをもっているからなのか、リースリングの辛口のほうが甘みを感じる。

とはいえ。今日試飲した、ブルゴーニュのシャルドネみたく口に含んだ瞬間に、フルーツの香りがぱーーーーっと広がるような感じではなく落ち着いた印象。



2日目
今日は仕事上がりで、ディレクターズカットという、ナパのシャルドネをのんできたのですが・・・。
難しいなー。このSBは上品すぎる。後味なのかなー。
飲み口のフルーティさかな。強いて言うなら。
こちらの方がハーブらしさ、ほろ苦さ、SBらしさはある。
味わいとして感じる果実はほろ苦さを含む熟し切らない青林檎。

あと・・・かおり。
やっぱり、SBの方がしっかり酸味を想起させる香りを持っているな。
グレープフルーツっぽいフレッシュな感じがしっかりある。
まぁシャルドネもフレッシュなものはそうなんだろうけど。
やっぱり香りは林檎かな。フレッシュな。
ヴァラエタルアロマ。自分の中でもう一度整理が必要かもなー。


3日目
かなり酸化進んでますね。
この酸っぱさこそ自分が知っているSBw
レモンっぽいんですよねー酸味が。収斂味があって。
香りもグレープフルーツとかレモンっぽいですね。冷え切っていることもありますが。
やっぱり若いし2日が限界かw
昨日までのバランスが最高だったなー。本当に美味しいと思った。渋いおいしさだよね。しなやかな筋肉をもったたくましい実直な白ワイン。
というわけで。あまり語っても仕方ないね。飲んでしまうか。





【1】視覚 色の濃さ
みどりがかった黄色で粘性はそれなりにある。
透き通っていて薄め。

【2】視覚 色のニュアンス

【3】嗅覚 香りの果実度
6 林檎、洋梨、グレープフルーツ。 また、ハーブっぽさ。ミントやタイムなど。
緑くささ。

【4】嗅覚 香りの複雑度
6 樽を使っていないし、フレッシュなタイプだが、それなりに複雑。厚みというよりは薄い香りが層を成している感じ。口に含んだときのハーブの爽やかさが心地よい。



【5】味覚 酸の強度
7 しっかり主張する酸を持っている。フレッシュで丸すぎずにしっかり味を引き締めている。



【6】味覚 タンニン(白ワインの場合は特にミネラル)の強さ
4 ミネラルは主張するほどではない。むしろ緑のほろ苦さが多く締める。香りは比較的華やかながら味はしっかりした辛口。


【7】味覚 アルコールの強さ
6 きつかったりすることはなく、バランスはとれている。
ボルドーでも北の方。この低い残糖度だとやはり葡萄は若いのか?


【8】味覚 液体の粘度=なめらかさ
6 さらさらし過ぎずにコクは感じる。程良い感じか。

【9】余韻 余韻の長さ
6 中程度。皆無ではない。印象としてはハーブと苦み。若々しい味である。香りも果実味よりも緑を感じる。


【10】総合評価  洗練度 好感度
8 非常に良いワインだと思う。1480円という値段を考えるとすごいコストパフォーマンス。
なによりバランスが見事。
華やかな香り、程良いコク。しかし、口に含むとハーブが主張しドライさを演出する。そして、酸もフレッシュで味を引き締めている。
だれずに飲めるしっかりした辛口ワイン。
しっかりとした骨格に薄い肉付き。そんなバランスのワイン。
「辛口」というジャンルではかなり好きな部類に入るんじゃないかなー。
素晴らしい。