今から書くことはフィクションです。

ホントのことでは決してありません。。。

決してとものことでは。。。。

そうたとえともの現実であっても。。。。  (ノ_・。)


死んでもいいと思った。

夜の高速、下唇をかみ、泣きながらアクセルを踏んだ。

直前に前に割り込まれたのは引き金となった。

でも今日はホントにきつすぎた。

一気に加速するメーター、160を振り切って180でメモリがなくなった。


今日はきつすぎた。昨夜、口が滑った。

隠しておくべきお節介をばらしてしまった。

相手は許してくれた。

優しく抱きしめて口づけをしてくれた。幸せだった。


でも今日、彼と連絡が取れなくなった。

携帯番号もつながらなくなった。

仕方がない。覚悟はしていた。想定済み。

でも、昨日甘い夢を見た直後だったので、こたえたのは確か。


仕事でかわいがっている部下の女性に呼び止められた。

仕事をほおって逃げ出した無責任な部下をかばっていた。

涙に濡れる顔。彼女の純真な心に応えたい。

でもそれでは過去に申し訳が立たない。


昔、仕事をほおりだした部下を切った。

選択したのは彼、でもそう仕向けたのはとも。


今回の彼は精神を病んでいた。もちろん仕方ないかもしれない。

でも、大事な仕事なのはわかっていたはず。

わかっていたのなら薬で抑えられなかったのだろうか。

抑えられないのなら、また同じことが繰り返される。

それは許されるのか。


今回それを許したら、切られた部下たちにどう釈明すればいい。

今後、中堅となる彼、仕事をほおりだす可能性をはらんだ彼を

そんな彼を雇い続けると、職場内環境が悪くなることは目に見えている。


そもそも新入社員らに示しがつかない。ぶれるわけにはいかない。

でもどうすればいい? 人事のトップと話してもともの判断だという。


ぶれるわけにはいかない。過去の決断の重さ。未来への責任。

そもそも彼は仕事をほおりだすとき、理由も書かない一方的なメール。

繰り返されるやりとり、失礼な暴言。


そもそも大事なことこそ、面と向かって言うべきではないのか。

呼び出しても、行けないという。今日も彼は休んだ。


彼女はそれでも彼ががんばってきたので助けて欲しいと泣く。

ホントは泣きたいのはとも。なぜ優しく髪を撫でてあげないといけないの。


どうして、きつかったねって、言ってあげないといけないの?


彼を許すことなんて簡単。彼女も喜ぶ。彼も喜ぶ。ともも楽。

でもそれをすると、人として自分を許せない。ぶれたことになる。


きつい。一番辛いときに。あの人がした仕打ちが辛い。


彼女を励まし、人事のトップと話し合う。

後に残るは後日、彼との面談。そして判断するのは彼。


車に乗り込みアクセルを踏む。泣いてはいけない。

唇をかみしめるけど。

どうしても涙がとまらない。


いっそのこと事故を起こせばあの人は後悔してくれるだろうか。


この決断から逃れられるだろうか。


アクセルを踏みしめる。流れる風景。迫る赤。

ハンドルをきっていくつもかわすテールランプ。

結局インター出口。結局死ぬ勇気さえない。


昨日言った言葉が自分に降りかかる。

本当にきつかったら、誰にも言わず、自分で死を選ぶ。

死なないのは本当に辛いところまでは行っていない証拠。


結局とももそう。死んでもいいなんて嘘。

死は 怖い。 やけっぱちにもなれず。

誰にも相談もできず。一人で抱え込むだけ。


助けて欲しいはとも。慰めて欲しいのはとも。

フォルディングハンターの鋭いエッジで指に赤い珠をつくる。


ただの一人芝居。痛みでは何も変わらない。


洗面器に叩きつけたグラス。飛び散る破片。


叫びたいのに 声が出ない。


狂ってしまえれば楽?でも狂いたくない。


いつも理性的でいたい。胸が張り裂けても。