泡立ちの日
悲しい話は
携帯の電源が切れるのと
同時に
取り返しがつかなくなった
広がっていく
暗い世界で
笑顔の斑点が
星空みたいにあるけれど
それでも悲しかった


「ありがとう」の鳥が
あれだけ自由に羽ばたくのに
僕の「ごめんなさい」は
いつまで続くんだろう
沼地にはまり込んだ聖者は
それでも聖者で居られるだろうか
それとも愚者だと
自分を責め続けるのだろうか
宇宙より大きな涙が
僕らの中心で
一粒落ちた


「大丈夫だよ」
「大丈夫だよ」
小さく呟いたのは
落ちてしまった涙が
作ってしまった波を
ゆっくりと包み込む為
ただそこにある自分自身を
抱きしめる為
想うという形を
作れた君なら
また新しく
世界を変えれるよ


もう一度もう一度って
何回も挑戦して
何回も傷ついて
作り上げた形に
正義も悪も無い
君って形が
明確になるだけ
迷いから飛び立つ
瞬間になるだけ


「大丈夫だよ」
「大丈夫だよ」
自分の為に呟いて
逃げる事も
逆恨みも
大切に想う事も
夢や希望も
自分だって言えるまで
道を探して
傷ついて
自分だって言えたなら
道を歩いて
楽しんで
そうやって人生になるんだろう
僕らに綴られる文章は
そうやって新しくなるんだろう
だから
今ある言葉の先を作りだそう
僕らは等しく
それができる存在なのだから