点滴みたいな文章が書きたい
人の身体の中を
廻る血液と
同化してしまうくらいに
人の身体の中に
直接
摂取させても
問題無いくらいに



害悪のある
今だ不純物だらけの
己の魂に
悪戯に香草を
詰め込んでは
満漢全席を気取る
こんな悪徳商法紛いの
右手に
何が掴めるのか
僕が死する時間迄に



コップの底に
へばり付いた苛立ち
足の裏に
絡み付く希望
命の噴水と
自堕落な世間体
歪みが
歪みで無くなる
破片は何処ですか?



落ち着いた
堕ち着いた
音の裏に
悲しい声が聞こえる
掘り起こした畑に
雑草も生えない
一面の茶色に
「畑」という名前は
相応しく無い



余計なモノがない
それは喜ぶべきだ
陽の当たる空があるから
時に風が吹くから
何かの在り処など
自分で決めれるから



この茶色には
様々な足跡が
既にある
枯れ果てた大地は
存在しない
砂になろうと
そこに
在り続けている
粗末な生き物
それは違う
あれは英雄的命なんだ