日陰にいたから
燃やしがモヤシになって
シャキシャキ感だけが
残っている
水っぽいだけが取り柄の
弱い意志だけが
色々な味に変えられて
いいように食べられていた

踏み込ませないテリトリー
僕の中で一番の壁は
誰にも剥がされない
意味の無い抵抗は
わからないうちに
進行していた病気みたいだった
人生の半分をテトリスみたいに
理論武装で積み上げても
明日になれば消えていくモノ
少なくともそうやって
何かを忘れなければ
何かに追いつけない

伝えたい事が空っぽなら
歩く道幅はか細くなる
立ち止まり喰らい尽くす
栄養の無い知識
プラスマイナス零
昼に冷たくなって
夜に暖かくなる
プラスマイナス零
僕を得て僕を忘れる
君を知って君を忘れる
プラスマイナス零

異質なモノに
引き寄せられている
近づいたら紫キャベツ
初めての出会いは衝撃で
知っている人から見れば笑劇
例えようが無かった色は
未来の為にある
たまにできる信じたいモノは
そんな美味しい味なんだ

悪戯に何かを装い
心良くないモノの上に立ち
自己主張を続ける
そのモノの方向さえ
よく理解していないのに
日々の僕は螺旋階段を
登り下りしていた
だから世界の動きも
螺旋会談に見えた
世界が一つの形に見えないのは
自分自身に理由がある

伝えたい事が空っぽなら
歩く道幅は細くなる
命あるモノを食べても
行動結果に伴わない
プラスマイナス零
朝憂鬱になり
夜元気になる
プラスマイナス零
僕を得て僕を忘れる
君を知って君を忘れる
プラスマイナス零

サラダとスープを
横において
メイン料理だけを食べる
そんな感覚が蔓延るから
人は新しくなったと
勘違いする
電話番号を覚えなくてよくなった
それなら
誕生日は覚えているだろうか
年齢は?
顔は?
何が好きだったのかは?
できる事が増えることで
怠惰になるのは誰だろう

伝えたい事が空っぽなら
歩く道幅は細くなる
立ち止まり喰らい尽くす
栄養の無い知識
プラスマイナス零
昼に冷たくなって
夜に暖かくなる
プラスマイナス零
僕を得て僕を忘れる
君を知って君を忘れる
プラスマイナス零
僕が生きて僕が死ぬ
君が生きて君が死ぬ
プラスマイナス零
プラスマイナス零
残るモノなんて
何も無いんだけど
欲張りな僕は何かを
2、3個持っていきたいんだ
僕の死という
マイナスと引き換えにして
その為に今からがある
それは誰にだってできる
僕はそう信じている