時の流れの
残酷さと
心地良さに
繰り返し繰り返し
喜怒哀楽を用いて
応えた
ナゾナゾの答えだけが
増えていた

正解が無い事を知る毎日に
100点取って褒められた
あの通過点は何だったのか
今だによくわからなかった

習い終わったんじゃなくて
基礎ができただけで
社会に放り出され
無理矢理
頭に詰め込んだ
コミニュケーションと
空気を読む力を
虚しい気持ちで見ている
そんな今の僕は
褒められて笑顔だった
あの頃には戻れない

悲しみに傾いた虚しさを
ただただ巨大な鉄球にして
社会の牢獄にいる
出たと思えば
また入る
マトリョーシカみたいで
どんどん小さくなる
社会の片隅で小さいのは誰だろう

一律で一定で平行線の社会
それが正しいとされていた
役所は気難しい迷路で
歳をとった人には重労働で
時間だけがかかり
イライラする人で
更に時間だけがかかった

ごく普通な
幸せの一歩みたいな
綺麗な綺麗な言葉が
オブラートに包まれては
毎年恒例の雛鳥の生け捕りを
行っていた
そのキラキラした顔のまま
10年後も居て欲しいと思った

見ている位置は
間違っていないか
自分のプライドを財布に入れて
それを見ながら
政治家は叫んだ
叫んだ時点で政治屋だった
選ぶんじゃなくて選ばされた
仕方なかった

こんなくだらない中で
頑張るから良いんだよ
そう言っても
その横にほくそ笑む人が
薄っすら目に映るから
そうだね
としか言えなかった
僕らの頑張りは
絶対的では無かった

汗も涙も出尽くした先に
笑顔が必ずあるなら
その意味もあるけれど
どうして
って叫びが一つでもあるなら
こんな世界の為に
何をしたらいい
何をしていたら
何を思っていたら
何を考えていたら
誰か側にいたら
誰も居なかったら
他の世界は明るいのかな
僕の世界は今日も暗い
明日は道に落ちてる
硬貨くらいには
光って欲しかった
ただ 欲しかった