ab821e95.jpg一眼レフのデジカメ(*istD)用に購入。
覚えやすいネーミングにカッコ良いロゴデザイン、清潔感のあるカラーリングからパッケージングに至るまでつくづく「サンヨーさんうまい事やったなぁ」と思う。
これだけ色々なライバル商品が出てる中で単に「大容量」とか「急速充電」だけじゃあヒット商品にならないからね。
ジャパネットの社長がテレビで連呼しているのを聞いただけでおじいちゃんもすぐに覚えられて、そのまま近所の電気屋に買いに行ってもちゃんと店員に伝わる訳で。

2000mAhというスペック自体は飛びぬけて高性能な訳じゃないんだけど、実際使ってみるとなかなか踏ん張ってくれる。
1000回充電できるってのはまあ良いとして、非使用時の自然放電が少ない事が実に素晴らしい。
前の充電電池(同じくサンヨーの2400mAh)だと「しばらくぶりにデジカメ引っ張り出したら充電切れてた」って状況で、やむを得ずコンビニの高いオキシライド買いに走る羽目になったりしてたもんで。

eneloopがヒットした後を追う形での発売になってしまった上に、バッテリー発火事件のゴタゴタに見舞われたソニーは今頃歯ぎしりして悔しがってるに違いない。
深夜、歩いて家路に着く途中。
昼間溶けた雪が凍って路面はツルツルの状態だった。僕を含め通行人はみな、滑らないよう小刻みな足取りでソロソロと歩いていた。

ひと組の若いカップルが僕を追い越した。女は悪路に対してグチグチと文句を言いながらも彼の腕に抱きつき、まんざらでもない様子であった。
僕は他人事ながら、
(こういう時は二人が接近する口実が出来て案外悪くないもんだな)
などと考えながら、足早に通り過ぎていくそのカップルを何気なく見ていた。

するとすぐ先の居酒屋から彼氏の先輩らしき男が出てきた。彼が驚きながらも声をかけると男も気づき、すぐに二人の笑い声が響き渡った。
二言三言挨拶を交わし、彼はハキハキとした大きな声で傍らにいる女を紹介した。

「あ、この娘、俺の元カノですっ!」






6c487c41.jpgメーカー:KORG
型番:microKORG [MK-1]
製造年:2002年~(現行品)

[主な仕様]
音源方式:アナログモデリング
鍵盤:ミニサイズ37鍵
同時発音数:最大4音・シングル/2パート完全レイヤーモードあり
エフェクター:ディレイ・MOD(Flanger/Ensenble/Phaser)・2bandEQ
その他:アルペジエイター・ボコーダー搭載
製品情報:http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/microKORG/

おそらく世界唯一の「単三電池で動くアナログモデリングシンセ」。
同時発音数4音でマルチティンバー不可というのは最近のシンセにしては厳しいかな、とも思うけどそんなことどうでも良くなるくらいに良い音。

先発されヒットしたアナモデシンセMS2000の中身をそっくりそのまんま(MODSEQ機能のみ非搭載)ミニ鍵盤ボディに突っ込んでパッケージング変えて「はい、新機種ですっ!」というスティーブジョブスも苦笑いしそうなこの作戦、フタを開けてみればその可愛いルックスと税抜き定価5万を切ったリーズナブルな価格設定に加え、アルペジエイターやらボコーダーやらも付いてるという事でライトユーザーや女の子にもびんびんとアプローチ。
結局発売から4年以上経った現在もバリバリの現行機種というロングセラーを記録してしまった。
楽器店のシンセ売り上げチャート上位にいまだに入ってたりするし、楽器店のみならずヨドバシカメラなんかにも普通に置いてあるくらいだし。

で、このシンセ具体的にどういう風に良いかというと

■出音がコッテリ
なんだかよく分らないけどどんな音を作ってもコッテリした音になる。アナログシンセとしては基本中の基本な機能しかついてないのに。
ノコギリ波にほんのちょっとだけレゾナンスをかけつつカットオフを開くだけでやたらギラギラする。
このエッジの立ち具合はClavia 初代nordleadのそれに近いものがある。もちろん全く同じじゃないけど。
波形の素音はそんなに尖がってる訳じゃないんだけどなぁ。

■レゾナンスが綺麗
レゾナンスの乗りがめちゃめちゃ良い。ソフト・ハード含めて世に出ているアナモデシンセの半分以上は、レゾナンスのかけ方や音量に気を使わないとすぐ「ピー!バリバリバリ」と割れるものが多いけど、こいつは実に気持ち良くレゾナンスが鳴く。
発振させたままカットオフを上げて可聴外域に振り切れる瞬間まですごく綺麗に伸びてくれる。
D/Aが良いのかスペック以外のところでの努力があるのかよく分らんが、これもnordleadのキャラクターと非常に近い感触。不思議だなぁ。
このフィルターとレゾナンスのおかげで、デジタルなんだけど絶妙にレトロで有機的な音色が作れる。
最近MS2000の後継的に出たradiasとはまるで正反対のチューニングになってると思う。

■やっぱりデザインが良い
チープなミニ鍵とピンクに光るボタン、80年代的な配色にサイドウッドを取り付けた懐古的なルックス、賛否両論あるけど僕は好きだ。
確かにミニ鍵のタッチは最悪。白鍵がカパカパで黒鍵がボワンボワンだからこの上なく弾きにくい。
でも標準鍵盤にしてたらこのデザインは破錠してたな。ツマミ類も昔のエフェクターみたいで良し。

■エフェクト類が意外と充実
ディレイやコーラス系など基本エフェクトばかりだけど、Ensembleという往年のKORGシンセ必須エフェクトがついているのが嬉しい。
これをかけるとストリングスやパッドがいきなりリッチになる。ユニゾンがかってしかも感触がやわらかくなる感じ。
あとアンプ部にはディストーションがついてて、ON/OFFしか出来ないながらもなかなかうまいセッティングになってる。
そして特筆すべきは2バンドEQ。これはものすごく重宝する。音作りした後にベースなら低音を、リードなら高音をちょっと足して仕上げたり、ライブ中に耳ざわりな音域が出ている時にカットしたり。
安いからあんまり良い部品使ってないんだろうけど、こういう機能でチープさを補ってるから出音で他の機材に負けないんだと思う。


逆に悪い点もいくつか。

■モード切替がダイアル式
エディットツマミが5つしか無いからページ切り替えはかなり頻繁にするんだけど、これがガチャガチャダイアルなんで使えば使うほどわずらわしくなる。
しかも液晶画面も無いからダイアルをいじりたいモード(FILTERとかAMPとか)に合わせたあと、パネルのマトリクス表(文字がすごく小さい)を見て
「えーとフィルターの時にはこのツマミはどんな機能だったかな?」
と確認しながら回さないといけない。
確かに良く使う場所は段々覚えるけど、こんなのマトリクス表の左端にずらっとランプつけて、上下ボタンで切り替えた列のランプが光るようにすればもっと使いやすいのに。
これは絶対コストじゃなくて見た目優先でダイアルにしてるんだと思う。残念。

■ツマミ数値を元の場所まで戻さないと音色が変わらない
これが一番問題。メーカーいわく「パラメータを切り替た後につまみを動かした時、位置と数値のズレから急激に音色が変わるのを防ぐため」だそうだ。
そのためパラメータ表示されてる数値の位置までいったんツマミを動かしてからじゃないと、その部分の音作りを開始できない。冗談じゃないって。
これは「SHIFTボタンを押しながらつまみを回すとダイレクトに数値を変えられる」とか、またはその逆でも良いから絶対修正して欲しい。
ソフトのバージョンアップでなんとでも出来る問題だし、ライブなんかでもこの一手間がほんとにわずらわしくてイライラするから。
そのくせ音色切り替え直後にツマミにアサインされてる機能(カットオフやレゾナンス)はダイレクトに変化する。開発のポリシーがいまいち統一されてないような…。


という訳で文句も書いたけど総合的には90点!4パートマルチだったら120点あげてたかも。
ところどころに書いたけど、出音が初代nordleadによく似ているのにビックリした。
定価で5倍ほども違う楽器なので甲乙つけられるレベルじゃないけど、恐らく開発陣はNordを相当研究したんじゃないかと。
とにかく耳障りで不快な要素を極力排除した上でコッテリギラギラした音が出るという、ある種理想に近い形のシンセなんじゃないかと思う。


安いし置く場所もとらないので思わずもう一台欲しくなる楽器。
0fbe63ec.jpg小樽築港のショッピングモール「ウィングベイ小樽」の駄菓子屋にて。1個10円。

まあなんてことはない普通の金太郎飴。著作権的にも至って強気。
一つ一つ顔が違うのでついつい3つも買ってしまった。

いい歳して売り場にしゃがんで5分ぐらい選別作業してみたり。
d1b44577.jpgメーカー:独QUASIMIDI
型番:Polymorph
製造年:1990年代後半

[主な仕様]
音源方式:アナログモデリング(とは名ばかりのPCM音源)
同時発音数:最大16音・4パートマルチティンバー
エフェクター:ディレイ・ディストーション他
シーケンサ:16ステップ4レーン


偉大なるエレクトロニックミュージックの雄、クラフトワークを輩出したドイツからやってきた超変わりダネのグルーヴボックス。

フロントパネルに思いっきり「Anarog Emulation Synthesis」と書いてあるにもかかわらず中身は使って10秒でばれる粗悪な(笑)PCM音源。
オシレータシンクやPWMが出来ますよとうそぶいている割に、結局音色変化分のPCM波形が並べてあって順番に再生させるだけ。なんかこういういい加減な機材がドイツから出てたってのが意外というかガッカリと言うか。

ボタンやツマミもすぐに反応が悪くなったり数値逆流するしょぼさ。しかも肝心の出音はと言えば粗くてスカスカでボソボソ。ハイもローも出てない上にPCMなのでレゾナンスを上げるとバリバリと汚く歪む。思わず部屋で一人「金返せコノヤロー」と叫んでしまったほどだ。

し・か・し!そんなPolymorphが中古市場になかなか挙がってこないのには理由がある。
ずばり内蔵シーケンサーのグルーヴが半端じゃないくらい独特で素晴らしいのだ。各パートに用意された16ステップ4レーンのシーケンサにはピッチ以外にもカットオフやADSR値、LFOスピードからPCM波形切り替えまでもアサイン可能。しかもそれぞれのレーンのループ長をばらばらに設定できるのでかなり飛び道具的な使い方が出来る。

このシーケンサを使うと音色がポリリズム的に変化して、白くも黒くも無い独特のグルーヴがとぐろを巻く。ついでにMIDIクロック同期もいい加減なので外部機器ともズレが生まれてテクノ系にはたまらないノリになる。
それゆえにヤフオクや中古店に出にくく、たまーに出てきてもすぐに買い手がついてしまうのだ。

まあ中古で6~8万と安くはないし故障もしやすいので万人にお奨めできる楽器じゃないけれど個人的には名機だと思う。金持ちになったら買い戻したい楽器のひとつ。
84e2143e.jpgアーティスト:Maynard Ferguson
タイトル:HOT
レーベル:Sony Music Entertainment / Wounded Bird Records
年:1979(2004)

[Tracklisting]
M01. Rocky II Disco
M02. Gabriel
M03. Om Sai Ram
M04. Theme From Star Trek
M05. Dayride
M06. Naima
M07. Topa-Topa Woman


御大メイナード・ファーガソンのアレが入った例のアレ。
M01のロッキーディスコでいきなりかましてくれます。「どりゃーーーっ!」「はっはっ、せいっ!」なんだか映画本編の苦悩も苦痛もこっぱみじんのバカっぽい(失礼)アレンジは今聴くと相当笑える。

んもうとにかく全編通してあの頃特有のソウルトレインな匂いがプンプンで個人的にはちょっと腰が引けるけど…でも本命のM04に大満足なので良しとする!アメリカ横断ウルトラクイズ!ピンポーン!
ただしテレビで使われてたバージョンで後半に鳴ってたアナログシンセのポルタメントがかったソロが出てこない!あれ好きだったんだけどな。日本であとからかぶせたのかしらん。

それからコルトレーンのNaima(M07)が入ってたのも嬉しかった。別段出色のアレンジという訳じゃないけどイケイケノリの中で唯一心休まる曲というか…。
だってシタール終始鳴りまくりのヘンな民族ボーカルもの(M03)とかまで入っててなんだか落ち着かないアルバムなんだもん。
8d019728.jpgアーティスト:Eivind Aarset
タイトル:Connected
レーベル:Jazzland recordings
年:2004

[Tracklisting]
M01. Family Pictures 1
M02. Electro Magnetic In E
M03. Connectic
M04. Feverish
M05. Silk Worm
M06. Nagabo Tomora
M07. Blue in E
M08. Transmission
M09. Family Pictures 2
M10. Changing Waltz


東京旅行の戦利品。
FMで偶然耳にするも地元でいくら探しても見つからず、取り寄せしてもらおうと思ったけど店員のやる気の無い態度にぶち切れてそのまんまになっていたという乙な逸品。

グレインシフターが掛かった素朴なエレキギターと電子音で幕を開け、サンプリングされた生楽器がとても美しく煌くM01でもうノックアウト。
場末のジャズバーのようなけだるい雰囲気の中、要所要所にちりばめられた電子音がとても有機的に聴こえる。

特にお気に入りなのが、演奏したまま寝ちゃうんじゃないかってくらいテンション低くてメロウなくせに後半グワーッと押し寄せてくるメロディーとハーモニーに涙が出そうになるくらい感動したM04。それからウッドベースとブラッシュスネア、まろやかなエレキギターにシンセの絡み全部がどこまでも気持ち良いM05。
とにかく全編通してギターの弦が擦れる生々しさが気持ちよく響いている。完全にエレクトロニカに傾倒していない絶妙のバランス感覚が良い。

渋谷のHMVで買って雨の渋谷の喧騒に漂いながらウォークマンで聴いてたら、やばい位にシンクロして泣きそうになった。

その他にも昔のトリップホップのようなだるいダウンビートがあったりドラムンベース的なビートの曲があったりと、音響系が苦手な人にもなかなか楽しめる一枚だと思う。

あ、モグワイやトータスが好きな方にも是非。