第2話【血まみれのハローワーク】
朝、目を覚ますとやけに明るい…
時計を見ると朝の8時…
寝坊した!
俺は急いで水を飲み便所でうんことしっこをいっぺんに出した!
トイレを終えて慌てて車を出すと外はやたらとパトカーや救急車、消防車が走っていた。
俺「うわっ!?あちこちで事故ってる!?」
道路は事故車で散乱しており、横転したり火を吹いたりしてる車もあった。
俺「ヒドいなこりゃ…まぁ~パトカーや救急車もあちこち走ってるから“何くるないさ~!!”(何とかなるさ!)」
俺は車を飛ばしてハローワークに駆けつけた!
{う~}
『きゃあー!!』
ハローワークはやたらざわついていて唸り声や悲鳴のような声すら聞こえてきた。
俺「何だ!?お~い!遅刻してすみませ~ん!認定証書持って来ましたよ~。誰かいませんか~!?」
俺はちょっと中に入るのをためらったが、認定日に来ないと失業保険が口座に振り込まれないので仕方なくハローワークの中に入った。
中を見ると壁や地面は赤い液体でビチャビチャになっていた!
…何だこれは!?
【血】!?
俺が口をあんぐり開けていると何やらうめき声が聞こえた!
{うぅ~…うぅ~}
俺『おいおい…何だこの気持ち悪い声は?』
声のする方を見ると本当に就職する気があるのかってぐらい長い髪の毛を派手な茶色に染めた若い男がふらふらと俺の方に近づいて来た。
俺『あの~大丈夫ですか?この騒ぎはいったい何があったんですか?』
{ううぅ~}
茶髪男は手に何かを持っていた。
そして持っていた何かを歩きながらもしゃもしゃと食べ始めた。
こんな時にチキンでも食べてるのか…?
俺に近づいて来た茶髪の男をよく見るとその何かはどうやら人間の手のようだった。
人間の手を手につかんでもしゃもしゃと…
俺『【手】!?…えっ!?…人間の手!?…食べっ!?』
この信じられない光景に俺の頭は一瞬のうちにいろんな事が脳裏をよぎった!
俺(あわわ!?…ゾッ…ゾンビ!?…やべっ!…殴れ!…隠れ…逃げっ…怖くて足が…!)
《しゃあー!!》
気がつくと足が生暖かかった。
俺はこの時たっぷりと【おしっこ】を漏らしていた。
まるでナイアガラの滝のように勢いよく。
28歳の夏の日の出来事だった…
足がすくんで動けない俺の眼前に茶髪ゾンビが近づいて来た。