コーチン編
  チェンナイからコーチンへ飛行機で移動。ここから「ケララ」へ入ります。


コーチンのエルナクラムです。この辺はなぜかバイク屋が多い。

ホテル前の様子。

 

  エルナクラムは商業都市です。メトロが整備され大型のショッピングモールが立ち並ぶエリアでカレーに関してはあまり魅力あるとは言えません。その中でも良さそうな店を見つけたので入ってみました。「何が良さそうか」という判断基準ですが、まず地元のお客が多いこと、店構えの雰囲気と入りやすさ、と言ったところでしょうか。


残念ながらミールスはなし。仕方なく単品料理をオーダー。

チキンカレー、ベジタブルビリヤニ、プーリ、アルパラタ(マサラポテトをチャパティで包み焼いたもの)。インドの一品料理はボリュームがとても多く食べきれなくなることもしばしば。また味の問題もあるし、足りなければ追加オーダーした方がよさそうです。おいしかったのはチキンカレー。骨付き鶏肉がよく煮込まれ、ヨーグルトとココナツミルクでコクをだしてます。ビリヤニはまずまずといったとこ。ご飯の中にミックスベジタブルのカレーが仕込まれていてよく混ぜて食べます。アルパラタもおいしかった。よく練られてコシのあるチャパティの中にニンニクとマサラがきいたマッシュポテトがよくマッチしてます。メニューを見るとこの店は南・北の料理をオーダーできる店のようです。この店は当たりです。

 

パニ・プリ発見!

 アロラ・インド料理学院主催の屋台村でよくでてくる屋台料理のパニ・プリです。パリッと揚げた器の中にチャナ豆が入りジャルジラマサラなどで味付けした酸味のあるソースを入れてくれます。味は屋台村そのまま。値段は5個で20ルピー(安い!)。因みに1ルピーは1.88円。1個づつ器に入れてくれますがすぐ食べろと言われます。時間をおくと皮のパリパリ感がなくなってしまうからです。それにしてもうまい!

 

フォートコーチンへジェッティで移動。

フォートコーチンのジェッティ乗り場脇の食堂でパロタとベジカレー。ベジカレーはポテトとグリーンピース。味はいまいちパンチがなくあっさりめ。でもパロタがうまかった!。コシのある生地に表面のサクッとした感じ。これはイケます。

 


パロタを焼いているところです。「旨かった」と言ってカメラを向けたらパフォーマンスがより大きくなり、しまいには歌まで披露!(笑)ノリのいいインド人。

 

エルナクラムのインディアンコーヒーハウスで。オーダーはアイスクリームとホットコーヒー。


  コーヒーはあらかじめ砂糖がたっぷり入って甘め。でもコーヒーが濃いのでしつこく感じません。このピンクの水(実際はお湯)はPathimugam(パッティンガム)という赤みのある植物の心材を一緒に煮出す事でできる水だそうです。アーユルヴェーダ的にも体にいい水との事で、血液をきれいにいし、がん・腎疾患・痔・高コレステロール・皮膚病等に効果があるといわれています。一口飲んでみたが無味無臭。


エルナクラムのバス停前の屋台で。再びパロタ。クセになってしまった。

パロタとエッグカレー。カレーはココナツミルクがきいていてうまい!とても屋台とは思えない。

 

アレッピー編
 コーチンからアレッピーへ車で移車。

 入り組んだ水路が町の至る所で見られる水郷の街アレッピーです。バックウォータークルーズによる観光がこの街を有名にしてます。水はきれいではありませんが、ヤシに囲まれた周りの景色は南国の風情があり見ているだけで心なごむものがあります。クルーズ舟に乗り水路を下ってみました。

 

ヤシに囲まれた川岸の民家です。


 のどかな風景の中で人々が水遊び、洗濯、魚釣りとそれぞれの日常を楽しんでいました。
この水路は海へつながっているのでここは魚料理が売りです。昼飯はボートの上で。


メニューはチキンカレーを中心に、魚のマサラフライ、インゲンの炒め物、キャベツのトーレン、サンバル、パパド、プレーンライス、フルーツ、マンゴーアチヤールといった内容。

 やはり魚のマサラフライがおいしい。魚はサワラのような白身の魚で身が締まってます。チキンカレーは骨付き鶏肉がよく煮込まれいい味出してます。ココナツミルクを使ってますが控えめでグレーピー風。クルーズの後は町を散策。

 

裏通りには野菜や乾物、スパイスを扱うマーケットがたくさん並んでます。

 


右側のシワシワのとうがらしがカシミールチリです。これは食品衛生上輸入禁止になっていて日本にはありません。辛さはあまりありませんがとても旨味があるチリです。

 

トリバンドラム編
 アレッピーからバスでトリバンドラムへ150キロ、およそ3時間半のバスの旅です。このバスの運転手もおそろしく荒い運転をします。前に車がいるのが許せないタチらしく、このタイミングじゃ無理でしょ、という間合いでもどんどん追い越しをかけるので見ていてハラハラします。お昼過ぎ頃トリバンドラム到着。

 

トリバンドラムのインディアンコーヒーハウス。インドの大きい街にはたいていある有名なカフェです。

 

トリバンドラムの店は建物のユニークさで有名。

搭のようなつくりで店内も渦巻状のスローブにテーブルが並んでます。

 

ホットコーヒーとマサラドーサを注文。付け合わせにサンバルとココナツチャツネ。
マサラドーサのマサラはトマト風味のポテト。マサラ感がなくちょっともの足りない感じです。

 

 午後はホテル廻りを見てまわりました。街の中心部ということでショップ以外特に見るべきものはありませんが、レストランと屋台に混じり時々ヒンズーの寺院があります。

屋台で扱っているものはどこも大体同じメニューで、チャイ、サモサ、何か細長い揚げ物(食べなかったのでわからない)とミートパイのようなものです。でもどれもうまい!。チャイは甘いけれど茶葉をマサラと一緒にしっかり煮出してあり、ミルクとあいまってコクがあってとてもおいしい。サモサもマサラの効いたマッシュポテトをたっぷりの油で揚げてあるのでカラッとしていておいしい。チャイ売りのおじさんの手さばきが見事です。こうして泡立てることで撹拌され香りもよくなります。

 

トリバンドラムセントラル駅前のベジレストランで昼飯です。

ライス、パパド、サンバル、ココナツチャツネ、サツマイモのような芋のペースト。キャベツのポリヤル、ライタ。アチャール。味はどれもあっさり、さっぱり、油少なめでヘルシー。辛さはあるのですがスパイスが控えめで物足りない。しかたなくサンバル、ダールを混ぜ合わせマンゴーチャツネで味付けして食べました。

 

南インド最後のミースルが今ひとつだったので次のデリーへ期待します。