インド屋台村
レヌ・アロラ インド料理教室主催の食事会「インド屋台村」へ行ってきました。一昨年の12月にも忘年会と称して同じような企画がありましたが、今回はその第二弾ということです。場所は前回と同じインド料理レストラン「モティ」ですが、今回は新橋のモティで行なわれました。
これが当日のメニューです
インドでは屋台料理が盛んでどこでも気軽に食べることが出来ます。
今回はその中でも特に女性に人気のあるスナックメニューを中心に企画されたました。
まずはゴル・ガッパという料理ですが、シュークリームのような皮の中に茹でたひよこ豆を入れ甘酸っぱいミントソースをかけて食べるスナックです。サクサクした皮の食感と中のソースがほどよく調和していくらでも食べられそうです。作ったら手早く一口で食べるのがポイントす。時間を置くと皮がしんなりしておいしくありません。
もうひとつはチャート・パプリというデザートでバナナ等の素揚げしたフルーツに生クリームをかけ、そのうえから甘いジャムのようなソース
をかけていただくものです。ソースから微かにカルダモンとミントの香りが漂い、洋菓子テイストの中にもインドを感じます。
どちらも現地では若い女子に人気の屋台メニューだそうです。
ウェルカムドリンとゴル・ガッパ
食事のメニューはまず副菜としてカッティ・ミティ・ティキャ(舌を噛みそうな名前)というじゃがいもを主体とした具に衣をつけてコロッケ風に揚げてミントソースでいただきます。
プーリはベサン粉を水で捏ねて薄く延ばし油で揚げた薄焼き揚げせんべいです。
プラウン・チリはピーマンとたまねぎとエビをスパイシーなチリソースで炒めたものです。なんとなくエビチリに似てます。
バルワ・ベーガンは素揚げにしたナスに甘酸っぱいスパイスソースをからめたお惣菜です。タマリンドの酸味と黒砂糖が味のアクセントなってます。
カレーはモティの目玉ともいえるバター・チキンカレーです。バターと生クリームのコクがトマトの酸味とうまく調和してこってりコクのある実に奥深いいい味に仕上げてあります。バターチキンカレーは私としはカレー感がないのであまり好きではありませんがこの味ならいけそうす。
スープはおなじみのダールスープです。通常のダールスープよりさらにカレーに近い味に仕上げてあります。トマトとスパイスを利かせているのかもしれません。
サラダは豆のサラダです。ひよこ豆にみじんのたまねぎ、トマト、パクチーをレモン汁と塩であえています。さっぱりと口直しにいいアクセントになってました。
主食はナンとターメリックライスです。バターチキンカレーにはナンがとても相性がいいですね。
デザートはマンゴーのアイスです。完熟マンゴーが程よい甘さのシャーベットに仕上げてあり、アクセントとしてカシューナッツも入ってました。
また、ウェルカムドリンとしてミントのレモンジュースにジャルジラマサラを加えエスニックな雰囲気を演出してます。
食事のメニュー
食事会の後はアロラさんやモティのオーナーさんの貴重なお話しや調理の実演・厨房見学などもありインド料理好きにはたまらない時間を過ごすことが出来ました。
調理の実演はバターチキンカレーのデモンストレーションです。モティの看板メニューなので本来は企業秘密ですが今回特別に公開してもらいました。
そんなわけでブログにもちょっとだけレシピの載せます。(極秘です)
とても簡単なのですぐできます。
バター・チキンカレー
1.鍋にバター150g位を熱し、湯むきしたザクぎりトマト5個(多い!)を入れ水分が完全になくなりペースト状になるまで充分に炒めます。
2.ニンニクとしょうがのしぼり汁を入れスパイス(レッドペッパー、ブラックペッパー、カルダモンパウダー、カストリメティを各小さじ1/2または1)を入れ塩で味を調えます。
3.生クリーム(乳脂肪40%以上)を500ml加えソースをつくり、仕上げに鶏肉を入れしばらく煮込めば出来上がり。
玉ねぎも使わないし水も入れません。鶏肉はあらかじめ焼いておくか出来合いの調理済みチキンでも構いません。
モティは1978年開業で創業40年ということですが、その味はとてもこってりとコクがありまろやかでクセがなくとても贅沢な味に仕上げてあります。まさに日本人向きといえます。
モティの料理は乳製品やナッツ類、フルーツ等でコクをだす北インドの宮廷料理がベースですが、他にもドーサやイドリなど南インドのメニューもありその種類はとても豊富です。
腕利きのコックが毎日真剣に料理に取り組んでいる様を間近に見ることが出来てとても貴重な経験でした。
インド料理の老舗としてこれからもどんどんおいしいインド料理を提供してほしいです。