インドにて


これも大変古い話で恐縮ですが、私が1982年インドへ行った時の話をします。かれこれ30数年前の話です。都会はさすがに様変わりしたようですが田舎は依然として昔のままだと聞きます。私が行った時も田舎はのどかな風景がどこまでも続き、そこには動物と人が渾然一体とした暮らしがありました。きっと今もそのままなのでしょうね。


なぜインドへ行ったのかというとカレーももちろんですが、当時メディテーション、いわゆる精神世界のブームがありました。インドはその筆頭で当時のメディアではさかんにそういった情報を流していました。私はそれに興味を持ちインド関連の書籍を読み漁っているうちに行ってみたくなりました。また、インドの人々の暮らしや習慣、文化など非常に興味深いものがあり、そういった事柄が本当なのか実際に行って確かめてみたくなりました。


そして行ってみてどうだったかというと、全くその通りというか予想以上の楽しいハプニングの連続でとても楽しかったのを昨日のことのように覚えています。


これが懐かしい写真です。


言わずと知れたタジ・マハールです。それにしても中央の私がまだ若い!




ジャマ・マスジット。デリーにあるイスラム教の寺院です。




レッド・フォートの庭。よく整備が行き届いていてきれいですね。




こちらはカジュラホにて。ヒンズー教の神々が織りなす見事な彫刻の寺院があります。




のどかな村の風景。牛力でのんびりと水汲みをしています。これデモンストレーションではなく本当の生活の一部です。




村の子供たちが遊んでいます。私が村を歩いていると常に子供が7~8人位ついてきました。決してお金をせびるのではなく子供の好奇心でついてくるのでしょう。歩きながら自分のおもちゃを持ってきて私に自慢たっぷりに説明したり、私が日本人だからでしょうか、さかんに「カラテ」などと言って手を前へつきだす仕草をしながらどこまでも私の後をついてきました。みんな裸足で着るものも貧しい感じでしたが、みんな目がきらきらしていて屈託がなく貧しさゆえの暗さは微塵も感じさせない子供たちでした。これも今となっては懐かしい思い出です。




これはベナレスの街並みです。聖と俗が混在するエネルギッシュな街でした。




有名なンベナレスのガートです。ヒンズー教の人々がガンジス川で沐浴しています。船に乗って川から岸側を撮影しました。朝早くにもかかわらず川はすでに大勢の人で埋め尽くされていました。



これらの写真はもちろんデジカメではなくコンパクトカメラの写真をスキャニングしてデータ化しました。


カレー情報も載せたかったのですが、あいにく写真がなく書くことができません。でもデリーのゲイ・ロードレストランで食べたのを覚えています。世界的に有名な店だそうですが、味はどうだったかというと・・・よく覚えてません(笑)。それ以外では庶民が食べるような店を探しては食べ歩いていました。毎日3食カレーでしたがバリエーションが豊富なのかまったく飽きませんでした。


今は当時以上にインド料理に興味を持って取り組んでいます。そういったことを踏まえてもう一度インドへ行ってみたく思います。都会は様変わりしたようですが、村の人々は今もって当時のままの笑顔で迎えてくれるでしょう。ぜひ行ってみたいものです。