
「アナザーフェイス7 愚者の連鎖」 堂場 舜一
「アナザーフェイス」シリーズ第7作目。
片親の元演劇に打ち込んでいた主人公が子育てをしながら特命の時にだけ捜査一課の仕事を受け持つ人気シリーズ。

堂場作品は安心して読み進められます。
話の流れとしては小さな犯罪を犯した犯人が黙秘し続ける理由とその前に犯した大きな犯罪に繋がって行く過程がキーポイントです。
7点。
ハードボイルドな感じですかね。
「李歐」と呼ばれる男と主人公の友情の物語。
個人的にはあまりお話に入り込めませんでした。
5点。

「見えざるかお」 堂場 舜一
一ノ瀬 拓真シリーズ第2弾。
現在の若者らしい「効率」を求めてしまう一ノ瀬 拓真が事件を通して成長していく姿を描く。

安定の面白さでした。
堂場さんの作品はお話の面白さもありますが人物のちょっとした心理描写を描くのがとても上手いと思います。
この作品も主人公の心理描写が丁寧に描かれ感情移入しやすいです。
7点。

「凍りのくじら」 辻村 深月

女性に多分人気があると思われる辻村さんですがおっさんが読んでもなかなか面白いですよ。
ブックカバーは着けておくことをオススメしますけど。

なかなか色々考えさせるお話でした。
人間の深層心理を良く表現していると思います。
乙女チックになりたい方はぜひどうぞ。
6点