ベッドで安静生活のため、KINDLEで読書したり、動画見たりしている。
赤ちゃんが無事に生まれれば、こんなに本や雑誌を読むことも、映画を見ることも出来なくなるから。

病院の談話室に置いてあった木皿泉の「昨夜のカレー、明日のパン」を読みたくなって、借りて読んでみた。

夫を亡くした女性とその義父が主人公で、その周辺の人々の日常を描いた小説。
なかなか乗り越えられない、忘れられない悲しみや喪失感を抱えているけど、少しずつ、前に向かって進んでいく様子が、温かく描かれていた。
予備知識なしで読んだので、とにかく「死」という言葉が何度も出てくるので、初めはドキドキした。
というのも、私も3ヶ月前に母が亡くなり、自分と赤ちゃんも生命の危機に晒されたので、何とも言えない気持ちが時々湧いてくるから。

ただ、この小説はさらっと軽いタッチだったのですんなり読めた。「前向きに頑張ろう!」みたいな暑苦しさもなく、些細な出来事や気付きの中で、少しずつ乗り越えていく感じが今の私には丁度良かった。