家の中だけで暴力や暴言を吐く子どもの相談を
受けるケースが一定の割合でやってくる。
男の子だけではなく女の子というケースもあり、
お母さんだけに話を聞く場面でその詳細がわかるのだが、
どうしてそんな状況になるのだろうかと無縁な人たちは
不思議に思うかもしれない。
たくさんのケースを見てきた自分としては、まずは
暴力を受けている側(母親が多い)に対して
「せめてここだけは押さえとこう」ということから
指導することが多い。
*母親に対してだけ暴言・暴力を振るってしまうケース
*母親と兄弟姉妹(主に年下)に暴言・暴力を振るうケース
*両親に対して暴言・暴力を振るうケース
*両親・兄弟姉妹(主に年下)に暴言・暴力を振るうケース
*両親・祖父母・弟・妹に暴言・暴力をふるうケース
「ここだけは押さえとこう」というのは
ケースバイケースで言葉をコメントするのではなく
上記の どのケースにおいても共通する「押さえ」を
存在させる。つまり「ここだけは押さえる」という内容は
暴言・暴力を振るわれている方に対してコメントする。
上記に共通する「ここだけ押さえとこう」という内容は
「今の状態が通常になっていることがおかしいと認識する」という
ことだ。
「このぐらいだったら、まあいいか」という気持ちを捨てること。
「面倒だから、ほっとく」という気持ちも捨てること。
暴言・暴力が継続すればするほど、暴力を受けている方の
レベルが徐々に下がってくる。
つまり「他人にするよりはマシだ、だから子どもの将来を考えて
私で受け止める」なんていう気持ちになっていく。
まずは、何とかしよう。このままの状態ではいけないという
意識を被害を受けている方が持つこと。この種の相談ケースが増えると
こちらが疲弊してしまいそうな時もあるが、1つ1つ真剣に
打開策を考え続ける。今週末も頭はフル回転だな。
さあがんばろ。