本記事は、鍋 Advent Calendar 2023、14日目の記事です。

 

 

さてさて、今年も鍋、つつこ。メンバーで鍋 Advent Calendar(ナベント)を開催し、ここまで順調に今年の日めくり鍋が届けられています。僕も、個人名義ではすでに4投稿、そして、今回が5投稿目の鍋です。

 

これまではずっとインスタでの投稿をしていたので、今回はブログでしっかりと書いてみます。

■福岡・博多の銘店、やまやさんのもつ鍋を東京で

「今日はランチで鍋をつつこう」と、オフィス近くのランチ鍋の店を調査。鍋、つつこ。の活動でもいくつかのお店には足を運んでいるのですが、せっかくなので初訪問のところはないかなと探したところ、ありました。バッチリなお店が。

 

飯田橋サクラテラスに入っている「博多もつ鍋やまや 飯田橋 サクラテラス店」さんです。

 

 

いつもは市ヶ谷・九段・四ツ谷方面で探していたのですが、逆側、飯田橋・神楽坂も探してみようと思い、すぐにヒット。やまやさんは博多の店舗や新橋の店舗など、何度か行ったことがあり、あの濃厚な醤油ベースの出汁スープ、そして、新鮮でぷるぷるなもつの味わいが絶品ということは既知でしたので、安心して店に向かいました。強いて言えば、ランチタイムだから混んでいて入れないかも、という心配ぐらいでした。

 

結果的に、正午少し前に到着したところ、すでに2組の待ち、さらに僕が食べ終えるころには8組ほどが並んでいて、良いタイミングでは入れました。

 

 

では、さっそく写真とともに、博多もつ鍋 やまやさんのランチメニュー「もつ鍋膳」をご紹介。

 

メニューの前に。やまやさんのランチが混む理由の1つがこちらとこちら。

 

 

 

テーブルに置かれている博多明太子と高菜、そして、写真を撮り忘れましたが出汁スープが食べ放題・おかわりし放題なんです。そして、ランチメニューは鍋以外にも、鶏の唐揚げや焼き魚、豚生姜焼きなどのメニューが豊富な点も人気の理由となっています。

 

前置きが長くなりましたが、さっそく今日の僕が食べたメニュー、もつ鍋膳です。

 

まず、ご飯、漬物、サラダ。

 

 

ご飯はおかわり自由です。

 

そして、もつ鍋。ドーン!

 

 

昼から1つの鍋を1人でつつく。贅沢の極みです。

 

横からのアングルも。

 

 

そして、コンロに火をつけてグツグツ。

 

 

グツグツグツ。

 

 

完成!

 

 

ぷりっぷりのもつです。

 

とんすいに取り分けて。

 

 

鍋ととんすいのコントラスト。

 

 

あつあつの鍋を昼から1人でつつき、取り分けて、本当に美味しくいただきました。

 

そして、やまやさんの魅力、博多明太子を使っての味変も。

 

 

ごちそうさまでした!

 

 

…………ではありません。そう。鍋と言えば〆ですね。こちらもおかわり自由のご飯とともに。

 

 

〆の明太子雑炊です。

 

ここには柚子胡椒をちょっと添えて。

 

 

今度こそ本当にごちそうさまでした!いやー、腹いっぱい、幸せいっぱいのランチもつ鍋でした。

 

 

 

■もつ鍋?モツ鍋?

ところで。皆さん、もつ鍋の表記って、平仮名?片仮名?どっちですか?僕は平仮名が多いんですが、たとえば、今年のナベント9日目の投稿では片仮名を使っていました。

 

 

これといった軸はなく、無意識の投稿になっているのですが、せっかくブログを書くということで、もつ鍋を起点に、平仮名と片仮名に着目してつらつらと書いてみます。

 

まずはGoogleでの「もつ鍋」「モツ鍋」それぞれの検索結果。

 

 

 

ご覧のとおり、平仮名は約3,280万件、片仮名は538万件と、約6倍の差をつけて平仮名が多いです。今、Googleでインデックスされている「もつ鍋」という表記は、平仮名が中心なんですね。

 

 

 

ちなみに食べログさんでは、「もつ鍋」「モツ鍋」いずれの検索結果も855,466店舗となりました(2023年12月14日現在)。これはグルメサイトという特性上、平仮名・片仮名は同意の文字列として認識しているからでしょう。

■でももうちょっとだけ、平仮名と片仮名のことを調べてみた

とりあえず、検索結果だけ見れば「もつ鍋」としては平仮名が優勢でした。ただ、せっかくなので、その本質の部分である「平仮名」と「片仮名」の違いについて調べてみました。

 

美味しいもつ鍋をつついたあと、ネットサーフィンをしてみたところ、見つけました。

 

京都大学が開催する、全国各地を巡回して京都大学の研究成果を発信することを目的とする講演会「東京で学ぶ 京大の知」の発表資料の中に、まさに知りたいことがテーマとなっている資料があったのです。

それが、2010年11月24日開催、シリーズ1「王朝文学の世界の中「カタカナとひらがな」です。

 

 

王朝文学の世界の中「カタカナとひらがな(PDF)


さっそくこの資料を読んで、平仮名と片仮名の違いについて調べてみました。

まずこの2つの違いについて、

平仮名は漢字を下敷きに草書体に崩したもので、片仮名は漢字の一部を抜き出したもの。いずれも音だけを持っており、意味はまったく持っていないのが特徴だ。 

とのこと。つまり、それぞれの成り立ちはあるものの、平仮名・片仮名とも見た目による違いのみ、言葉の意味による違いはないと考えられますね。さらに、この資料のテーマについて発表した大槻信 京大大学院文学研究科准教授(発表当時)によれば、

平安時代の文字の世界が「漢字の世界」と「それ以外の世界」に大きく分けられる

そうです。そして、この「それ以外の世界」に属していたのが平仮名、一方「漢字の世界」に属していたのが片仮名だそうです。

口語的・和文的でおもに女性が使っていたのが平仮名、おもに男性が使い、訓読後と呼ばれる文語的な日本語を書き留めたのが片仮名、という区別もあったと説明されていました。その後、平安時代の終わりごろから鎌倉時代に2つの言葉が入り混じり、現代の日本のように共存するようになったとのこと。

 

まとめると、まずは言葉(表示・見た目)としての違い、さらに、使われ始めた平安時代の使用者の背景(男女)があって、それが、時代とともに混ざって、使う人が使いやすいように使っていた、ということですね。

 

ということで、結論としては、(少なくとも)もつ鍋に関しては、平仮名・片仮名どっちでもいいのかな、と(身も蓋もない)。

 

それよりも大事なのは、平仮名でも片仮名でも、もつ鍋は美味い!ということです(無理やりなまとめw)

 

今度、鍋、つつこ。メンバーと鍋をつつくときにはこの蘊蓄を披露しながらワイワイ楽しもうっと。

 

以上、鍋 Advent Calendar 2023、14日目の記事でした。

 

これからも、蘊蓄も肴に、美味しく楽しく、鍋、つつこ。