今日はフィンランド観光の初日です。目を覚まして窓の外を見たらとてもキレイな日の出が。時間にして7:00前ぐらい。日本よりも日の出が遅いですね(その代わり日の入りも遅いです)。

 

 

ヘルシンキに着いたときの街の印象は、昨日までいたロシア・サンクトペテルブルグと比べて、かなり都会、街全体が慌ただしい感じがしました。それと、サンクトペテルブルグではほとんど見かけなかった自転車利用者がかなり多く、道の区分も歩行者用と自転車用がくっきりと分かれていることに目が行きました。

 

 

それと、ライドシェアサービスが多いのも印象的。このあたりは国の方針と国民性とも関係してるような気がします。

 

 

さて。本日のメインは、ヘルシンキ市街地からフィンランド湾沖合にある、世界文化遺産に指定されているスオメンリンナの要塞です。

 

スオメンリンナの要塞

https://www.suomenlinna.fi/ja/

 

1748年にフィンランドがまだスウェーデン王国統治下だった時代に建設が始まり、その後、ロシアとスウェーデンの戦争やクリミヤ戦争、フィンランドの内戦などの要所として、さまざまな戦いの舞台となった場所。

 

さっそく写真とともにその模様をお届けします。

 

まずはマーケット広場、エテラ港にあるスオメンリンナ島行きのフェリー乗り場へ向かいます。今回はHSLという交通機関のフェリーにて。往復5€でした。

 

 

1時間に3本ほど(2018年9月19日で、各時間、0分、20分、40分の出船となっていました)。

 

 

フェリーに乗り、約20分ほどでスオメンリンナの下船場に到着します。ちなみに、デッキに乗っていると浜風が結構強く、寒いです。羽織るものがあると良いかも。

 

到着して、ゲートをくぐると要塞内の敷地へ入ります。

 

ちなみに、スオメンリンナ島にはカフェやトイレはけっこうあり、また、港近くにはスーパーのK-Marketがあります(ここのK-Market、アパート近くのよりも品揃えが良かったですw)。調べてみたら、この島には800人ほど居住しているそうなので、住んでいる人たちの日常品をまかなう場所でもあるますね。

 

 

さて。くぐった瞬間、タイムスリップしたかのような空間。

 

 

そして、船にはけっこう人が乗っていましたが、皆、それぞれのペースでゆったりと散らばっていき、あっという間に周りには人影がほとんどなくなりました。

 

石畳の道行くと、目の前にはたくさんの城壁が現れます。

 

 

こちらはコートヤードを囲う城壁。

 

 

中には人が隠れられるような、壕もありました。

 

 

また、この近くには、世界最古の1つと言われている乾ドック(船舶の製造、修理に使われる場所)があり、今もなお、古い木造船の修復に使用されているそうです。

 

 

そこからさらに島を南下すると、岬に出ます。

 

 

島内はこうした道がたくさんあります。ここでは、このような道をただただ歩く、とても贅沢でのんびりとした、また、さまざまな思いにふけることもできる島です。

 

 

そして、5分ほど歩くと、この島の要所の1つ、クスターンミエッカに到着。ここは、星形要塞となっていて、当時の砲台や土塁がそのまま残っています。

 

 

 

 

そして、さらに南を道なりにぐるっと進むと、スオメンリンナ要塞のシンボル、キングスゲートに到着します。

 

ここは、1753~1754年に式典用の門として建設された場所とのこと。1752年にスウェーデン王アドリフ・フレドリクが建設の視察に来た際に降りた場所で、そこを記念して作られたそうです(パンフレット調べ)。

 


 

島の出っ張りなので、自撮りしてみたw

 

 

このあとはまた違った道を通りながら、帰りのフェリー乗り場へ向かいました。

 

 

 

 

こうしてぐるっと、約3時間ほどかけてスオメンリンナ島、要塞散策を終了。

 

さきほど贅沢な贅沢でのんびりとした、と表現しましたが、こうした造形物がそのまま残っているところを観ると、この場所は当時は本当に激戦区の1つだったのかな、と、ぼんやりと思ったりもしました。でも、ぼんやりとしか思えないぐらい、本当に時間の流れが止まっているような、悠久の時の流れを無意識のうちに感じる、そんな場所でした。

 

こちらは帰りのフェリーからのヘルシンキ側の風景。一気に現代の街ですね。スオメンリンナ島とのコントラストが本当に不思議です。

 

 

ということで、本日のメイン、スオメンリンナ要塞の観光を終えました。もうここだけでも十分ヘルシンキに来た価値があると個人的に思うぐらいの、素晴らしい場所でした。

 

とは言え、それだけではもったいないのでw、本日訪れた場所と朝昼晩のご飯の様子を写真で一気にどうぞ。

 

まずは訪れた場所から。

 

こちらはアカデミア書店。ヘルシンキにあるストックマンという百貨店にある大きな本屋さんです。

 

 

 

 

 

フィンランドということで、ムーミンコーナーもありました。ムーミン本ってこんなにあるんですね。

 

 

 

 

それと、フィンランドと言えばLinux!ということでいろいろ技術書があるかなと思ったら、思ったより少なかったです(というか、棚は1つで品揃え自体はしょぼかったw)

 

 

さて、本日は他にも「本」をテーマにした場所へ訪問。ヘルシンキ大学の図書館とヘルシンキ中央図書館です。

 

ヘルシンキ大学の外観。

 

 

 

こちらは大学の図書館。

 

 

ヘルシンキ中央図書館。

 

 

ヘルシンキ大学と言えば、先ほども紹介したLinux開発者Linus Torvalds氏の出身大学。なので、コンピュータ書を探そうと思ったんですが、コンピュータを含めた理工書関係は別のキャンパスの図書館に蔵書されているそうで、コンピュータ書の具合を調べることができませんでした。残念。代わりというわけではないですが、大学ショップにてヘルシンキ大学のTシャツを買ってみました。いつかLinus氏が日本に来るときに着ていってみようかな :-)

 

それから、ヘルシンキ中央図書館は今年2018年の12月に大幅にリニューアルされるそうです。ネットで見る限り、かなり前衛的・近未来的な空間になりそうですね。

 

さて、次に食事の様子。昨日は部屋でクッキングをしましたが、今日は3食ともヘルシンキのカフェやレストランで、地元の味を堪能しました。

 

朝ごはんは、Café Succèsにて。

 

 

ここは写真右にあるシナモンロールが有名なカフェ。ただ、サイズがデカかったので妻とシェアしました。あと、手前のグラスにある飲み物はForza Latteというコーヒー。グラスなのでアイスかと思いきやホットでした。

 

ランチはエテラ港のOld Market Hallにある、Soppakeittiöというスープ専門店にて。ローストガーリックのスープ(左)と、シーフードのスープ(右)。僕も妻もシーフードのスープ(ブイヤベース)のほうがお気に入りでした(ガーリックのほうは見た目以上にニンニクが強く飲み終わったあとの胃へのダメージが強いのと、味が単調で飽きました(^^;)

 

 

夕飯は少し奮発して、地元のレストランAinoへ。

 

 

定番のコースにサーモンのクリームスープを追加、どれも本当に美味しかったです!

 

まずはホッキョクイワナとビーツの前菜。これ、さっぱりとしていて癖になります。写真奥は僕が頼んだヘルシンキジントニック。ヘルシンキのじんを使っているのが特徴です。

 

 

スープはフィンランドの名物、サーモンのクリームスープ(こちらはコースになかったので追加)。これまた美味い!

 

 

メインは、トナカイのフィレとスネ肉のステーキ。ポルチーニとポテトケーキ沿え。

 

 

スネはほろほろ、フィレは牛に比べてもしっかりとした歯ごたえで、この2つの組み合わせが凄く良かったです。そして、食べる前は獣臭いのかなと思いきや、全然そんなことなかったです。

 

最後にデザート。カシスのムースケーキ。お口直しにぴったりの味わいでした。

 

 

以上、目で見て、肌で感じて、舌で味わって、フィンランドを満喫した1日となりました。

 

最後に、昨日閉まっていて観られなかった地元のもう1つのスーパー、S-Marketへ。こちらは生鮮食品や日用品もいろいろあって、観ているだけで楽しい店でした。

 

 

 

 

 

 

 

今日の最後の一枚は、夜のヘルシンキ。

 

 

さて、明日もまたフィンランドを1日楽しもう!