第4回WBCジャパン、先日のエントリでも書いたようにアメリカ代表が初優勝を飾り、幕を閉じました。改めて、すごい試合ばかりでした。

 

 

さて。今回はその中から侍ジャパンたちの戦いの軌跡を、東京ドームで応援した試合を含め、個人的に振り返ってみたいと思います。

 

ちなみに過去4回大会、すべて東京ドームで試合を観てきました。これまでの観戦の記録は次のとおり。

 

第1回WBC(2006年3月3日)
 1次ラウンド 対中国戦
 18 - 2:コールド勝ち

第2回WBC(2009年3月9日)
 1次ラウンド 対韓国戦(2試合目)
 0 - 1:完封負け

第3回WBC(2013年3月8日)
 第2ラウンド 対台湾戦
 4 - 3:延長線勝利

 

今思い出してみても、どの試合も見応えあったなー。ちなみに先発はそれぞれ、上原、岩隈、能見。まだ全員現役です。さすが。

 

ではさっそく今回のWBC、侍ジャパンたちの戦いの軌跡を。個人的コメントをふまえながら :-)

 

1次ラウンド:プールB
まずは東京ドームで開催された1次ラウンドプールB。

 

プールBは侍ジャパン(日本)のほか、キューバ(5位)、オーストラリア(10位)、中国(18位)の4チーム。カッコ内の順位は、WBC前のWBSC(World Baseball Softball Confederation)によるランキングです。

 

戦前から、亡命で戦力ダウンのキューバより、2戦目のオーストラリアがカギを握ると言われていました。

 

■対キューバ戦:○ 11 - 6
まず第1戦目のキューバ戦。この試合、東京ドームで観てきました。

 

 

 

先発は、昨年パ・リーグの最優秀防御率のタイトルを獲得した石川。

 

 

いきなり内野安打、サードファンブルでノーアウト1、2塁のピンチも、その後の菊池のファインプレーでセペダゲッツー、結果的に1回を無失点で終えました。続く1回裏、侍ジャパンは青木のツーベース、筒香のタイムリーで先制!

 

 

個人的にはこの1回の攻防でこの試合が決まったように思います。ちなみにこの日は侍ジャパン・青木、キューバ・サントスの両センターのファインプレーが目立っていました。

 

 

その他、結果だけ見るとキューバに追いかけられているような点の取られ方でしたが、球場の雰囲気としては侍ジャパンがいける!という状況でした。

 

もう1つ。あえて書いておきたいのが山田の幻のホームランの件。あれ、三塁ポール際最前列で観ていたけど、フェンスの最上部だしそのままでもツーベースコース。さらにいうと、メディアとかソーシャルでしか観てない人間たちが騒ぎすぎ。球場はあの状況に対してネガティブな反応は皆無だから。翌日の山田のインタビューが素晴らしかった!

 

ということでまずはWBC2017、初戦を勝った侍ジャパン!

 

■対オーストラリア戦:○ 4 - 1
第2戦目は侍ジャパン、そして、巨人のエース(になってもらいたい)菅野が先発。こちらは自分がイベント出演でネット経由の情報を中心に観ていましたが、相変わらず菅野の先制されグセが出た模様。さらに5回に追いついてもらったあと、力み過ぎかランナーを残して降板。正直、この日はまだまだエースと呼べるピッチングではなかったですね。

 

ただ、5回は菅野のチームでの相棒・小林のリードが光った!あとを継いだ岡田がまさかのワイルドピッチでピンチを招くも、きちんとゲッツーで仕留めて無失点。このゲッツーも菊池・坂本の鉄壁二遊間がしっかりと捌けたのが良かったです。

 

そして、7回に中田翔の勝ち越しソロ、8回に筒香のダメ押し2ランが出て、結果的には1次ラウンド最大のライバルと見られていたオーストラリアをねじ伏せました。個人的には菅野が投げた試合で惜敗しなかったというのは、今回の侍ジャパンのその後の快進撃にもなったと思っています(巨人ファン的に)。

 

 

■対中国戦:○ 7 - 1
1次ラウンド最終戦。すでに1次ラウンド突破は確定。あとは4回目にして初めての全勝突破になるかどうか。結果的には格下の中国相手に、小林の2ラン、中田翔の2試合連続3ランも飛び出し7-1の圧勝。

 

1次ラウンドは危なげなく3戦3勝。過去4回のWBCで1次ラウンド全勝は初めての快挙です。小久保ジャパン強いね!

 

 

2次ラウンド:プールE

1次ラウンドに引き続き、東京ドームで行われたプールE。プールBからは1位通過の日本、そしてキューバ、プールAからは戦前の予想を覆して、1位イスラエル(41位)、2位オランダ(9位)の両チームが勝ち抜けてきました。

 

とくにイスラエルは今回のダークホース!どうなるか。

 

■対オランダ戦:○ 6 - 8
この試合、夕方から飲み会があってテレビで観始めたのが7回裏、ピッチャー松井に交代したあたりから。2アウト1塁でバッターはバレンティン。ここでピッチャーは秋吉に交代、ヤクルト対決。秋吉が2-2から空振り三振!この対戦、アツかった!

 

 

そして、侍ジャパン1点リードのまま、6-5で9回裏へ。ピッチャーは則本。残念ながら四球から崩れ2アウトまでいったものの9回に追いつかれました。でも、その後はしのいで延長線へ。

そして10回表。1アウトから小林のヒット、そして代打内川のツーベースで1アウト2、3塁のチャンス!菊池が歩かされて1アウト満塁、バッターは青木!決めてくれ!とおもったのが、まさかのゲッツー。残念。でも、その悪い流れを10回裏から交代した牧田が3社凡退できっちり押さえて11回、侍ジャパンとして今回初めてのタイブレークへ。

 

ここで決めてくれたのが侍ジャパンの主砲、中田翔。2点勝ち越しタイムリー!

 

11回裏はそのまま牧田が続投し、3人できっちり無失点で抑えて侍ジャパンの勝利!

 

 

正直、この試合が今回のWBCで日本のベストバウトだったんじゃないかなー。手に汗握るとはまさにこの試合のことでした。そして、この試合の勝利が2次ラウンド突破を決めたと言っても過言ではなさそうです。

 

■対キューバ戦:○ 8 - 5
侍ジャパンは1日休養日を経て、2次ラウンド第2戦、今回2回目となるキューバとの対戦でした。正直、この日は先発の菅野がダメダメだったー。昨年6月、交流戦あけにDeNAにノックアウトされたときのような、球がうわつき、まったく抑えれないような内容。

 

ただ!

 

巨人と違ったのはw打線。元々1点先制したものの、そのあとキューバに先行される試合展開。巨人のときはそのままずるずる打線も沈黙することが多いのですが、侍ジャパンは取られたら取り返す。そして、追いつく。この日は菅野が降板した4回までに2-4でリードを許すも、5回裏に追いつき、6回にお互い1点ずつ取り、5-5のまま終盤8回へ。

 

相手のエラーで出塁した松田を置いて、侍ジャパンの安打製造機秋山が後ろへつなぐヒット。ここで、小久保監督が勝負に出ましたね。ここまで3打数2安打1打点、6回には同点に追いつくタイムリーを打っていた今回のラッキーボーイ小林に代えて、代打の切り札内川。

どうなるか――


決めてくれました!勝ち越しの犠牲フライ。さすが内川!さらに本WBCで調子が落ち気味だった山田が決定打となる2ランホームラン。完全復活!

 

 

最終回はオランダ戦に続き、クローザーを務めた牧田が3人でピシッと抑えてゲームセット。

この日は菅野のふがいないピッチングがあったものの、チーム全体で「勝てる」雰囲気を持ちながら勝てた試合でした。個人的にはチームとしての成熟度が高まったことを感じられた一戦でした。

 

■対イスラエル戦:○ 8 - 3
2次ラウンド最後は、今回のダークホースイスラエルと。イスラエルはすでに1敗していたものの、ここで勝てば決勝ラウンドへの目が残り、また、日本は4失点以上で負けるとプレーオフという状況だったので、大事な一戦。

 

 

そして、今回2度目の東京ドームでの応援をしてきました。

 

ドーム前では応援ざむらいたまベヱも。

 

 

ボールパークフードで腹ごしらえをして、いざ応援!

 

 

試合前に円陣を組み。気合を入れる侍ジャパンたち。

 

 

この日はホーム中央のパノラマシートから。最高の眺めです。

 

 

では、ツイートを中心にどうぞw

 

 

 

 

 

 

そして球場で感慨深かったのがこれ。

 

今回の活躍で小林への応援、かなり期待値が高かったです。巨人ファンとしても嬉しい!

 

それから筒香。DeNA戦ではこの応援歌の後に悔しい思いをすることが多かった(=打たれた)のですが、今回は一緒に応援。ホームランかっとばせ!筒香ーー!!!

 

球場の雰囲気を動画でどうぞ。筒香の打席です。いやー、最高でーす!

 


試合結果は8-3の圧勝。

 

 

先発千賀が素晴らしすぎた!そして、4番筒香のホームランを含め、先発全員安打での〆。素晴らしい状態でアメリカ行きの切符を手にしてくれました。やったぜ!

 

 

 

東京プール2次ラウンドのMVPはオランダから、ヤクルトのバレンティン。すごかった!

 

 

この↓ツイートは日中のドームから(この日は有休を取って1日WBC漬けでしたw)

 

 

さて、2次ラウンド、最大のライバルと見られていたオランダを初戦タイブレークで撃破し、キューバ、イスラエルにも連勝。結果、プールEも1位通過を決めた侍ジャパン。過去4回の中で、予選ラウンドを最も確実に勝ち抜けた結果となりました。

 

決勝ラウンド:準決勝第2試合
 

■対アメリカ戦:●1 - 2

最後に、現地時間3月21日、ロサンゼルス・ドジャー・スタジアムにて開催されたアメリカとの準決勝。WBCでは過去アメリカとは2回戦っていて、最初は3-4で敗戦、2回目は9-4で圧勝。

ただ。今回はアメリカチームは顔ぶれもすごいし、野球の国として何としてもWBCチャンピオンを取るんだという気迫でのぶつかり合いとなりました。

 

WBC公式サイトより

 

この試合についてはもう、結果あるのみ。アメリカが侍ジャパンを上回った試合となりました。すばらしい一戦でした。

 

 

 

ただ、あえて振り返るとすれば、先発した菅野。巨人ファンの自分としては、偉そうで申し訳ないけど、きれいなピッチングばかりして、チームの勝ちへの意識が弱いという印象でした。昨シーズンまで、というか、今回のWBC2次ラウンドまでは。

 

でも。この試合の菅野のピッチング。あとで動画で振り返ってみて、本当に気合の入った、そして、チームの守備の乱れに対しても慌てず、結果的には先制されてしまったものの崩れず、チームの一人として勝つんだ!という気持ちが伝わってくるピッチングでした。

 

WBC公式サイトより

 

ぜひこの悔しさをバネに、今年のペナント、そして、2021年のWBCでさらなる活躍をしてもらいたいです。

 

以上、侍ジャパンの第4回WBC、全7戦の振り返りでした。

 

 

過去3回もすごくアツくなったし、本気で応援したし、世界一になった2回は嬉しかったし、ベスト4だった前回は悔しかった。

 

そして、今回もベスト4で悔しい気持ちはあります。でも、この一体感、熱気、侍ジャパンの選手・監督・コーチの試合への思いは本当に感動的でした。

 

またまた偉そうに書きますが苦笑、野球の醍醐味を教えてくれた気がして感謝の気持ちでいっぱいです。前評判、練習試合での不甲斐なさもあっていろいろメディアでは書かれていましたが、一試合ごとに応援の熱が高まり、一体感も強くなったように思います。

 

ペナント前で、実際、WBCに参加した結果、怪我をしたり調整が遅れた選手もいますが、その選手たちには早く回復してもらって、そして、2017シーズンを盛り上げてほしいです。

 

最後に。

 

WBC中の気持ち。

 

 

WBC直後の(そして今の)気持ち。

 

 

でもね!

 

明日からは思いっきりオレンジ色で応援するよ!

 

野球最高です!!!

 

侍ジャパン、ありがとう!!!4年後こそ世界一奪還だーーーー!!!!!