先日,有休を取って久々に登山に行ってきました。直近だと,7月に登った横須賀の三浦富士や5月の大楠山など,軽めのハイキング登山だったので,そこそこの高さのある山に登るのは,5月の奥多摩・高水三山以来。

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今回登ったのは,箱根にある金時山。

マサカリ

金時山と言えば,おなじみの童話『金太郎』の舞台となった秀峰です。しっかりとした山登りは5ヵ月ぶりなので,ペース配分などを気にしつつ,朝6:00過ぎに出発!(奥多摩や丹沢に比べてスタートが遅めなのは楽ですね~)

まずは小田原まで東海道線で。ここからバスに乗ります。

小田原

箱根登山バス乗り場4番。

バス停4番

この日は平日,朝8:00過ぎだったので人もまばら。あとは噴火騒動も影響があるのかな?なんて行きのバスでは思っていました。

バスの中

そのままバスに乗ること約40分。仙石バス停で降りてスタート。

仙石バス停

ここからの場合,通常は金時登山口あるいはそのちょっと先の金時神社入り口から金時山を目指すルートが一般的のようですが,今回は,さらにもうちょっと先の乙女口から乙女峠経由金時山ルートを選びました。

登山口

テクテク。

このあたりバスやトラックがけっこう通る上に所々道が狭いので,けっこう歩くのがドキドキします。皆さんも歩くときは十分お気を付けください。歩きスマホ,厳禁。

道

乙女口手前にあった「箱根 乙女の森小さな美術館」。今年5月オープンでけっこうおもしろそうな展示が多いようなのですが,残念ながら到着したときはまだ開館前でした。改めて来てみたい。

美術館

そして,乙女口到着。ちなみにバスも通っているんですが,仙石から先に行く路線は本数が少なく。平日は朝2本,日中4本。当然ながら僕が着いたタイミングではなかったです(^^;

乙女口

登山口

まずは乙女峠を目指して,いざ出発!

出発

久々の登山,まずは軽く準備運動もしつつスタートです。

道01

乙女峠まではけっこう道が整備されています。

道02

栗が落ちてる。山道も秋の装い。

栗

リスも出るみたい。今回は見かけなかったなー

リス

ドングリ。

ドングリ

ちなみに今回のルート,麓付近にはたくさんのドングリが落ちていて。実際,そこかしこでドングリが落ちてきて,「コツッ」とか落ち葉に触れる「カサッ」という,秋の自然のBGMを楽しむことができました。最初はなんだ?とびっくりしてたんですけどねw

約35分ほどで乙女峠に到着!

乙女峠

ここからの富士山の景色は最高と言われています。この日はちょっと冠雪した富士山を眺めることができました。が,ややモヤってたのが残念。

富士山

こちらの展望櫓にはセルフタイマー台もあるから一人で行っても写真撮影ばっちり。

カメラ

ただ,光加減の調整がうまくできずこんな感じでしたw

記念

富士山を眺め,写真撮影を終え,いよいよ金時山山頂へ。

急勾配なところはいくつかあるものの,全体的に道は整備されている印象。ただ,たとえば,このように階段ではありながらも一段一段の高さが高かったり,そこそこ疲れます。

整備されている道

そんな疲れが吹っ飛ぶような開けた道も。気持ち良い!

開けた道

途中通過した長尾山。山頂付近はかなり広い平坦ですが,あまり展望は良くなかったです。

長尾山

長尾山を通過すると一部鎖場などもあったり。個人的には金時山山頂に行く直前15分ぐらいが今回のハードゾーンだったかなー

鎖場

そして山頂が見えてきた!

山頂が見えてきた!

登頂!

登頂!

金時山,1,212メートル。日本三百名山の一つです。

山頂からの富士山の眺め。いやー,気持ち良いね!あとは富士山方面が晴れていたらさらに良かった!

山頂

こちらには金時山の説明も。箱根山の寄生火山で,箱根外輪山の最高峰とのこと。なので眺望もすばらしい!

言い伝え

さてさて。スタートして約1時間35分。時間も12時前。ということで,山頂で昼食を取ります。この日は一応自分でも軽く用意してきましたが,山頂にある茶屋が有名という事前情報を得ていたので,そこで取ることにしました。

こちらは乙女口から登って右側にある「金太郎茶屋」さん。

金太郎茶屋

南足柄のB級グルメ,まさカリーうどんを食べました。美味い!ゴボウが入っているのが良いアクセントでした。




金太郎茶屋 :: Shopcard.me


続いてその隣にある「元祖 金時茶屋」さんにも。

金時茶屋

こちらはきのこがたっぷり入った味噌汁,きのこ汁が有名。もちろんいただきました。




元祖 金時茶屋 :: Shopcard.me


満腹満腹!それなりの登山で,こんなに昼に食べたのは初めてかもw

お腹もふくれたところでもう一回景色を眺めて。

大涌谷方面はかなりもやっていて見えませんでした。

大涌谷

山頂には,老若男女,20名ほど登山者がいました。

ちなみに乙女口からのルートでは3人しかすれ違わなかったんですが,山頂はこのタイミングでこの人数。さらに登ってきていたので,本当に大人気の山ですね!(平日なのにこんなにいてちょっとびっくり)。

登山客

最後にマサカリ担いでぱちり。

マサカリ

そうそう。金太郎茶屋のおばちゃんに聞いたところ,ここの山頂は神奈川と静岡の県境。なので,二つの茶屋もそれぞれ管轄が違うそう。金太郎茶屋は神奈川県足柄下郡箱根町,元祖 金時茶屋は静岡県駿東郡小山町です。さらに,広場はまた別の管轄(御殿場だったかな?)とのことで,山頂の机でものを食べるときもいろいろルールがあるとか。オトナの事情だね :-)

あともう一つ良い情報をもらったのが,羽田空港から仙石案内所まで直通のバスが出ているらしい。今度来るときはそっちのほうが楽かも。

ということで,山頂に1時間以上滞在して下山!

天気がずっと晴れて,お腹もいっぱいで,下山も楽しみだ!

今度は金時神社・金時登山口へ下ります。するとすぐのところにこんなパネルが。

パネル

なんだろうと思って観たら登山者カウントの機械でした。ネットはつながってるのかな?自家発電かな?これってIoT?なんてちょっと思ったりもw

登山者カウント

ちなみに下山路はけっこう岩場が多かった印象。こっちのルートの登山も登り甲斐があるかも。

下山

途中,開けたところから大涌谷方面が見えました。蒸気がもくもくしてますね。

大涌谷

そして日当たりの良いところでは秋めいた景色が。

秋

今回最も綺麗な紅葉シーン。絶景。日本の美,日本の魅力ですね~

紅葉

金時神社と金時登山口の分岐。今回は金時神社方面へ下ります。

分岐

途中にあった金時宿り石。これは金太郎とその母が暮らしていたと言われる大岩とのこと。昭和6年に大音響を轟かせ真っ二つに割れたと言われているそうです。

金時宿り石

金太郎ゆかりの場所を通過し,途中,苔なども観ながら。山道のこういう色彩は観ているだけで楽しい。

苔

分岐から約40分ほどで金時神社に到着。

金時神社方面

金時神社です。実際には「公時神社」と書いてありました。

金時神社

これは金太郎のモデルとなった坂田公時(さかたのきんとき)を祀っている神社だそうで,坂田公時は平安時代の武将,源頼光四天王の一人だとか。公時から金時に変化した由来ってなんだろう?などと思いつつ,無事下山できたことの感謝をして今回の登山は終了です。

再び怖い道路を20分ほど歩いて,仙石バス停まで。バス停からも大涌谷の蒸気が見えました。

大涌谷

以上,今回の登山は終了……と言いたいところなのですが,最後に。

帰りは仙石からバスに乗ったんですが,なんとも観光客の多いこと。金太郎茶屋のおばちゃん曰く,噴火騒動以来登山客も観光客も減っているとのことでしたが,帰りのバスは満員,当然立ちっぱなし。しかも,海外の観光客よりも,ご年輩の皆さんが多く,また,ちらほら若者もいました。箱根は大人気観光スポットですね。

噴火騒動の件,大事にならず,安心して過ごせることを願っています。

ということで,本当に最後。帰りは小田原駅で籠清の揚げかまぼことハロウィン限定パッケージの黒ラベルを片手に,ちょっと贅沢してグリーン車で帰路につきました。

グリーン車

今回の登山結果。

乙女口→乙女峠(40分:CT40分)
乙女峠→金時山山頂(53分:CT65分)
金時山山頂→金時神社(58分:CT80分)

トータルで151分,CT185分のところなのでほどよいペースで楽しめました。個人的には久々の登山で登りのペースがちょっときつかったので,また定期的に登って,カジュアル登山を楽しみたいです。

年内にもう一山登りたいなー