昨日,LINEの新サービス「LINE MUSIC」がリリースされました。

LINE MUSIC
https://music.line.me/

いわゆる定額音楽聴き放題サービス。

01

最近だとCAさんのAWAとか,WWDCで発表されたApple Musicとかいろいろありますね。

■1日使ってみて
そんな中,昨日の朝,めざましテレビで取り上げられて「あ,今日からか」ということで入れてみて,1日使ってみました。

まず,自分の音楽体験と言うと,もう40歳にもなっていてあまり新しいジャンルに足を踏み入れることはなくて,改めてこういう聴き放題サービスを使って感じると,まずは自分の心地良い楽曲をまとめたくなる感じ。

なので自分が好きな曲があるかどうかというのは大きな選択基準。TMや美里,布袋などなど,気になるところはだいたいありました(BOØWYは見つけられなかった)。

さっそくマイミュージックで,渡辺美里さんとSCANDALのリストをつくってみました。

03マイリスト

04SCANDAL

○楽曲検索について
まず,最初に気になったのは,楽曲検索時の「検索語」。楽曲名がわかるときはもちろん表示されるのですが,たとえば,アーティスト名で検索したときに,きちんと出る場合と出ない場合がありますねー。「SCANDAL」という名前なんかはけっこうしっかり出るんですけど,「渡辺美里」で検索するとほとんど出てこなかった。これ,もう1つサブカテゴリで,「楽曲名」「アーティスト名」ぐらいまであっても良さそうな気がしました。

○音質は?
そんなところはさておき,まずは,自分が気になる曲をまとめて聴くということを。昨日は通勤の往復,あとは,幕張メッセで取材があったので取材場所へ行く間の往復で使ってみました。

使い心地としては,BGMとして聴く分には十分すぎるクオリティ。音質についても,高・中・低の3段階を自分で決められるほか,3G/4Gなどキャリア通信を使っている場合は,「ネット環境に応じた自動設定」という設定もあるので,いきなりデータ通信量がオーバーするっていうのはなさそう。

※ストリーミング系なので,あまり使いすぎるとデータ通信量が規定を超えてしまう危険性がある

○移動中の利用について
基本的には当面は移動中の利用がメインになると思うので,そのあたりで気になったところをまとめてみました。

・(キャリア通信で利用していると)利用者の多い駅や通信環境が悪いところだと音が止まる(あたりまえだけど)。
僕が使った中では地下鉄改札から地上までのエレベーターとか,あとは,品川および新橋駅。これはLINE MUSICのせいではなくて,ソフトバンクの通信のせいだと思うけどw あと,一時停止ではなくて,完全に停止することもあったけどこれは何かしきい値があるのかな。

・退勤時,ふらふら歩いたりして約1時間10分ほど使いっぱなしをしてみました。その際,同時に利用していたのは「スポナビ プロ野球速報2015」。

どのぐらいデータ通信量を使うか調べてみたら,0.18Gバイト(1時間10分)ほど。この数値を参考に算出すると,仮に往復2時間を月20日間,すべてキャリアの通信を利用して聴くと,

0.308×20=6.1Gバイト

なかなかの数値だ。まあ,朝は野球の試合はないけども,いずれにしてもLINE MUSICを聴きながら別のネットサービスを使うことを,キャリア通信のみで行うのは気をつけたほうが良さそう。このへんの数字,LINEさんで参考値を出してくれるとユーザ的に安心しそうな気がします :-)

ただ,そもそもとしてキャッシュ機能が用意されるなど,Wi-Fi利用前提でもあるかと思うので,このへんは利用者自身の判断でも良いのかな。なんかのCMじゃないけど,ご利用は計画的に。

■ソーシャル的なところ
まずは,シェアをしてみました。

これについてはパッと自分が聴きたい曲をLINEはもちろん,FacebookやTwitterに流せるので,知人(クローズドなところ)に共有したいときにはかなり便利。オープンな場については,その人本人の承認欲求の問題なので,まあ,あってもなくても良いかな(という個人的感想w)。

05シェア

一方で,シェアではなくて,みんなが何を聴いているか,LINE MUSICで言うところの「フレンズチョイス」機能。これはおもしろいですねー。さっきのシェアの目的として,当事者ではなく,周辺や不特定多数のユーザにとっておもしろい機能だと思います。

「思います」と書いたのは,僕のLINE MUSICではまだフレンズチョイスリストが表示されなくw,周りはまだ全然使ってないのかなー。

このフレンズチョイスにかぎらず,「テーマ&ジャンル」や「トピック」といった切り口のまとめもあるので,有線(USEN)を聴く感じや,たとえば友達の結婚式の2次会,クリスマスパーティーなど,シチュエーション別に楽曲リストをセレンディピティ的に見つけられるのは楽しいですね。冒頭で音楽に関してはあまり新しいジャンルに足を踏み入れることはないと書きましたが,こういうまとめは,新しいジャンルへの入口にもなるし,それがコミュニケーションのきっかけにもなると思っているので,とても良いなと思いました。

実はこのあたり,今から3年以上前に書いた「ソーシャル再考:音楽とソーシャルネット2012・春」でも触れていて,ソーシャルグラフにある「物理的距離・時間を無視できる点」や「思わぬギャップを体験できる点」とか,音を通じた「共有感」に通ずる気がする。

たぶん,プレスリリースで舛田さんがおっしゃっている「様々な音楽コンテンツに触れ、音楽との出会いやそこから生まれるコミュニケーションを楽しんで欲しいという想い」にも通ずるんじゃないかと勝手解釈しています :-)

あと,将来的にはPC版も出るとか。そうなるとより利用シーンが広がると思うので,期待!(実は乗っとり騒ぎ以降,別デバイスでのログイン設定はしていなかったけど,LINE MUSICがPCまで拡張されたらまた使うかも)。

で,使ってみて,いろいろ考えたり,このブログを書いていて思ったのが,これってあの,mixiミュージックにつながる感覚だ!と。

まさにソーシャルミュージック。ソーシャルネット大好き人間にはとても嬉しいサービスです。

それから,ユーザ管理の難しさを置いたとして,LINEフレンド同士で1つのリストをまとめてつくっていく,PicoTube的な機能が実装されるとさらに楽しそう。それこそパーティーとかちょっとした集まりで,それぞれの思い思いの楽曲をまとめて聴ける感じ。気に入ればそのまま購入に繋げることもできそうだしね。このへんはソーシャルコマースの強みを活かせる気がしています。


まずは,2015年8月9日までは無料トライアル期間なので,しばらく使ってみよう :-)

そのためにも早くフレンズチョイスのリストが観たい!みんな使って!


今後は,このサービスを有料で使うかどうか,そのあたりの自分のしきい値がどこになるかかなー。また実体験と合わせて書いてみよう。


ps
そうそう,音楽聴き放題サービス,当然,耳にしてはいて気になっていたけど,なんでLINE MUSICを使おうと思ったか。まずはLINEっていう自分が使っているサービスの延長であることと,一番はタイミングかなー。

朝起きてめざましテレビアクアでちょっと触れられて,お,今日からか!と思ったから。僕の場合,サービスを選ぶ理由に,知人・友人からのレコメンド以外に,メディアの影響が多々ある(気がするw)。