先週,5回目の開催となった東北六魂祭に参加してきました。

竿灯祭り06

東北六魂祭
http://www.rokkon.jp/

僕自身,4回目の東北六魂祭(2回目の岩手のみ不参加),毎回毎回初夏の陽気,快晴のもと,東北,そして日本の復興をみんなで願い,盛り上げる祭に参加できていることに感謝です。

これまでの様子はこちら↓
・仙台開催の日記(「東北六魂祭」「被災地を観て」※mixi日記)
・福島開催の日記(「東北六魂祭,そして初めての福島
・山形開催の日記(今年も東北六魂祭に行ってきた~山形で改めて思ったこと・考えたこと

今回も写真とともにその模様をお届けします。

■「東北の心はひとつ、さらに前へ。」~5回目の東北六魂祭開祭
前回の山形から,日本海側の地域に開催地が移っています。直接的な被災地ではないという見方もあるようですが,それでも秋田県内にはたくさんの避難者が今もなおいるとのこと。

11:00の開祭式では,被災して亡くなった方たちへの黙祷から始まりました。

開祭式01

開祭式02

開祭式03

今回の実行委員長である秋田市長も「秋田にはたくさんの被災者・避難者の方たちがいることを忘れず,4年3ヵ月経った今も,さらに一歩前に進みたいです。そして,この東北六魂祭を契機に,さらなる元気を預かりたい」と,開祭の挨拶を述べました。

開祭式04秋田市長

東北六魂祭では毎年,その年の題字が決められます。

今年の題字は「輝」です。

開祭式05輝

題字を書くのは高橋君。今16歳(だったかな?)とのことですが,初めて観たときに比べて身体がデカくなってる。このあたりにも,東日本大震災から時間が経過していることを感じられます。

開祭式06輝

最後に,こちらも恒例となった「族 yakara」のメンバーによる津軽三味線と和太鼓の演奏が行われ,幕を開けました。

それにしても本当に快晴で。毎回ここまで天気が良いというのは,この先の輝かしい未来につながるんじゃないかと,非科学的だけど,そういう気持ちになったりします :-)

快晴


今年は朝から夜まで祭が続くので,日中は会場をぶらぶらして,買い食いしたり,まったりしたり。

祭

こちらは大館市のキャラクター「はちくん」。秋田犬です。

秋田犬

そして,6つの祭のパレードが行われる直前,こちらも恒例となったブルーインパルスのパフォーマンスが行われました。かっこいいね!

ブルーインパルス01

ブルーインパルス02

ブルーインパルス03

■6つの祭が一堂に会したパレード
東北六魂祭の一番の見所といえばこちら。東北六県の祭が一堂に会し,会場地域の大通りを練り歩く,東北六魂祭パレードです。

今年は,開催地の秋田を皮切りに,岩手,山形,宮城,福島,青森の順に,それぞれの祭・踊り子の皆さんが,秋田を,そして東北を,日本を盛り上げる踊りを魅せてくれました。

・開催地の秋田竿灯祭り
まずは竿灯祭りのオープニングパフォーマンス。

こちらは練り歩くというよりは特定の場所で,竿灯57本を使った演舞が観られました。一人一人が持ち上げ,さらにそれを次の差し手に渡すところは圧巻。

祭スタート01

祭スタート02

祭スタート03

秋田市長と秋田観光レディが登場し,いよいよパレードスタートです!

祭スタート04

祭スタート05

・岩手 盛岡さんさ踊り
続いて岩手盛岡のさんさ踊り。約150名の踊り手,笛,太鼓,囃子のメンバーが,笑顔とともに踊りを魅せてくれます。「サッコラチョイワヤッセ」という独特のかけ声が印象的。

01岩手01

盛岡市長,目線くれましたw

01岩手02

01岩手03

01岩手04

01岩手05

01岩手06

・山形花笠まつり
3番手は昨年の開催地,山形から花笠まつり。花笠の飾りと色味が綺麗ですね~

02山形01

02山形02

02山形03

02山形04

02山形05

02山形06

・宮城 仙台七夕まつり
続いて宮城 仙台から七夕まつり。豪華絢爛な笹飾りが特徴で,こちらはメイン会場に飾られていました。

パレードには七夕すずめ踊りの踊り子さんとお囃子で盛り上がり。

03宮城01

せんだい杜の都親善大使の方からも目線いただきましたw

03宮城02

03宮城03

03宮城04

03宮城05

04宮城06

・福島わらじまつり
次は大わらじの存在感がすごい,福島のわらじまつり。担ぎ手による大わらじの運びは圧巻。男の祭って気がします。

04福島01

04福島02

04福島03

04福島04

04福島05

04福島06

・青森ねぶた祭
最後は青森から。ねぶた祭。今回のねぶたは昨年の本家青森ねぶた祭で使われた大きなサイズが使われたとのこと。

いつ観ても壮観!いつか青森で観たい!

05青森01

秋田市長自らが跳人となって踊る様,本当に楽しそうでした!

05青森02

05青森03

05青森04

05青森05

背面のメッセージもアツい。

05青森06

・復路はすべての祭が一緒に!みんなで盛り上がろう
復路はすべての祭の踊り子・囃子・演奏が混ざっての東北六魂祭だけの祭。この瞬間がとても楽しく,そして,さらに元気をもらえます。

06復路01

06復路02

06復路03

06復路04

■初めて灯が点った秋田の竿灯
そして,5回目の六魂祭で初めて東北六魂祭パレード,竿灯に灯が点りました。

今回はこれに合わせるためにパレードのスタート時間も16:30とこれまでと比べて遅め。そして,18:00過ぎに復路がスタートし,18:30にはいよいよ秋田竿灯に灯が点りました。

日中に観た竿灯も壮観でしたが,灯が点った竿灯はまた格別。

竿灯祭り01

灯が点った竿灯を差し手たちが持ち上げます。

竿灯祭り02

動画はこちらで。



竿灯祭り03

竿灯祭り04

竿灯祭り05

「がんばろう東北」にも灯が点りました。

竿灯祭り06

4年3ヵ月が経ち,復興しているところ,日常に戻り先に進んでいるところ,まだまだこれからのところ,残念ながら復興はあきらめてしまったところなど,いろいろあるかもしれません。

それでも日時が経つことを改めて感じ,こういう形でみんなの気持ちが(立ち止まらず)さらに一歩前に進めたらと思います。

■東北六魂祭,もう1つの楽しみご当地グルメ
僕自身,東北六魂祭で楽しみにしているのがこちら。

うまいもの

そう,東北各地のご当地グルメ。会場にはさまざまな場所にグルメスペースが準備され,秋田はもちろん,東北各地の郷土料理を食べられる屋台が出ています。今回は,2日間かけて,とくに秋田の地の物をを中心に食べました。

まずはこちら。初めて食べた「ババヘラアイス」。ババ(お婆さん)がヘラで乗せてくれるアイス。バナナ味の黄色とイチゴ味のピンクの色味がカラフル。形はバラをモチーフにしているみたい。

写真をお願いしたら,しっかり手を握られてドキドキしましたw

03ババヘラアイス
続いてこちら。

今回の馮的B級グルメグランプリ「本荘ハムフライ」。

本荘(由利本荘市)のB級グルメで,ハムカツではなくハム“フライ”であることがポイント。2日間で何枚食べたかなー。これ,本当にクセになります。


01本荘ハムフライ01

01本荘ハムフライ02

秋田名物,日本三大うどんの1つでもある稲庭うどん。かけでさっと。ツルッと食べられました。


02稲庭うどん

「鍋、つつこ。」メンバーとしてはかかせない,秋田きりたんぽ鍋。味付けがとても良かった!

04きりたんぽ鍋

こちらは男鹿市名物しょっつるやきそば。しょっつるの味わいが,ソース焼きそばとは違う風味で,これまたクセになる。

05しょっつるやきそば

秋田牛の牛タン焼き。

07秋田牛牛タン

三陸のホタテ。

06三陸ホタテ

もちろん地酒もね。秋田の酒は米の風味がしっかりとしているものが多いように感じました。さすが米どころ!

08秋田の地酒


■振り返ってみて
以上,2015年5月30,31日に開催された東北六魂祭の模様を写真で振り返ってみました。

まず,4回参加している立場として感じたのが,参加者のアクセス,とくに会場内でのアクセスの快適さでした。

初めて開催された仙台に参加したとき,当初予定していた参加者数を大幅に超え,初日からさまざまなプログラムがキャンセルするなど,想定外のトラブルがありました。

それから回数を重ねるにつれて,運営側の対応がしっかりとできているというのはとてもすばらしく,参加者として本当に気持ち良く楽しめました。

誤解をしてほしくないのはこれまでが残念だったというのではなくて,これまでも普通に楽しめたのが,より一層楽しめたという感じでしょうか。

たとえば帰りの駅の付近では,混雑回避のための通路確保や警備員配置など,僕が参加した4回の中では最も大がかりだったように思います。

警備

あ,そうそう。今年は参加できなかったけど,今回も東北六魂祭を盛り上げる六魂Fesが開催されていました。TRFやLINDBERG,相川七瀬,中村あゆみ,SHOW-YAなどなど,僕の年代にはたまらないアーティストたちが集結していました。

あと,スクリーンでこの顔が。そう,高橋まことも来ていたみたい!何を叩いたのか気になりますね :-)

高橋まこと

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追記:
それと,今回の東北六魂祭の初日の5月30日,東京で最大震度5強の地震が起きました。僕はネットの友人・知人たちがいっせいにツイートしたり,ポストしていたことから知って,もちろんネットで情報を調べたのですが,「東京はどうなってる?大丈夫?」という不安が生まれた一方で,自分自身が揺れていないという体験での安心感がありました(すぐにえふしんさんが大丈夫ですーという返信をくれたりしていて,ネットは距離という物理的要因を変化させられるツールだということを改めて思いました)。

全然レベルが違えども,やはり,その場にいる・いないの違いというのはすごく大きくて,また,もう1つ,東京だっていつ地震が起きてもおかしくないというのはあって。注意は出来ないので,万が一起きてしまったときの心構え,平常心というのは常に持てるように意識したいと思った出来事でした。
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今回は閉祭式の段階で次回の青森開催が発表されました。これで東北六県すべてに東北六魂祭が回ることになります。加えて,開祭式には東京23区の区長たちも参加して,東京での東北六魂祭(サテライト)の開祭も発表されました。

「目的は何か?」というのを考えはじめるといろいろな意見が出てきたり,実際自分もいろいろ考えてしまいます。

でも,そのたびに思うのが,2011年3月11日14時46分に,あの悲しい出来事が起きてしまったこと,そして,そこから時間は誰にでも同様に経過しているということ。

だから僕は東日本大震災が起きたことを忘れず,そして,そこで意識するようになった東北に足を運んだり,関連する出来事,それこそ東京でも関連する何かについて,ポジティブに素直に考え,行動していきたいと思っています。

東北六魂祭

最後に,元気をくれた秋田,東北の皆さん,ありがとうございました!

次は青森で会いたいです!