3月6日からCOREDO室町1 日本橋三井ホールで開催されている『食べるアート展 L'art de Rosanjin ― 魯山人と新・美食倶楽部 ―』。
ネットで知って,会期ギリギリ,昨日行ってきました。
食べるアート展 L'art de Rosanjin ― 魯山人と新・美食倶楽部 ―
http://lartderosanjin.com/ja/
今回の展示は,2014年7月から9月にかけてパリ・ギメ東洋美術館で開催された『魯山人の美―日本料理の天才』をベースに,新規コンテンツを加えて,3月6日~4月12日まで日本橋地域で開催される「日本橋 桜フェスティバル」と連携して開催されるものとのこと。
魯山人という名前を知ったのは『美味しんぼ』の中で出てきたのが最初で,その後,テレビや雑誌の料理特集あるいは日本の文化企画といったところで目にするようになって。
凄い人なんだろうなー,ぐらいの知識しかなかったのですが,今回の展示で,その凄さが少しわかった気がします。
ちなみに,今回の展示は主催者サイドからもソーシャルネットをはじめとしたネットへの展開,そして,撮影についてプッシュしているスタイルで,このあたりが今の時代ならではですね~(会場でシェアするとドリンクのサービスもw)
では,さっそく会場の中をご紹介します。
入口には会のタイトルが記された暖簾が。
その先に,魯山人先生の写真と言葉,そして魯山人作の器の模型が待ち構えます。
そして,今回の展示の見どころ,名店とコラボレーションし,プロジェクションマッピングなどのテクノロジーを駆使したメイン会場。
今回,通常の入場券に加えて,お店の逸品を楽しめるチケットも用意されていました。ということで,銀座の名店「久兵衛」の鮨を楽しめるチケットをゲット。さらに,3月10日に新発売の「響 JAPANESE HARMONY」を楽しめるチケットも一緒に購入しました。
まず最初に楽しんだのはこちら。食卓に座ると魯山人の器と一流料亭の会席がプロジェクションによって投影される「季節の食卓のプロジェクション」。人の存在を察知して,目の前にあるスペースを会席の場に見立てて懐石料理を“目”で楽しめる作品。
会席料理なので,先付・前菜から水菓子まで,一品一品を楽しめる創りになっているのがいいですね!
一、先付・前菜
二、椀
三、造り
四、口代り
五、合肴
六、炊合せ
七、御飯・止め椀・香の物
八、水菓子
これ,全部プロジェクションマッピングなんです。なんていうか,そう,目でしか楽しめないのが超残念!w
続いて「響 JAPANESE HARMONY」を提供するスペシャルバーで喉を潤しました。
この「響 JAPANESE HARMONY」はサントリーのウイスキーブランド「響」の新商品。
“日本の四季,日本人の繊細な感性,日本の匠の技を結集したウイスキー”という響のコンセプトでつくられた,さまざまな年代の響が合わさったブレンデッドウイスキーです。
今回は「響 JAPANESE HARMONY」ハイボールで乾杯!
お酒が入ったところでお腹も空きます :-)
ということで久兵衛さんの握りをいただきに。贅沢ですね!
目の前で久兵衛の板前さんが握ってくれるのがいいですね。
握る姿が粋だね!
動画も撮らせていただきました。
日本の文化を肌で感じる,これも食のアート展の世界観。そして,江戸前ということで握ってくれたネタは鮪のヅケとコハダ。
アップで。
ごちそうさまでした。
そうそう,こちらの板さん,僕の布袋柄のスマホケースに気づいてくれて,「それ,布袋さんのやつですか?カッコイイっすね」と。一気に親近感が湧きました。いつか常連さんになりたいw
それと今回はいただけなかったのですが,もう1店舗,「紀尾井町福田家」さんの特別料理を楽しむチケットもありました。次の機会には!
お腹が膨れたところで,また目で楽しむ食の世界へ。
次はビジュアルではなく,文字の概念。
「魯山人と言葉」と題した作品では,机を書物に見立てたインスタレーションがあり,ページをめくるたびに魯山人先生の言葉に触れられます。
“食”という概念を言語化する――深いですね。
次はこちら。「日本橋てん茂」さんの協力による,一流天ぷら店のおもてなしを映像と音で体験できる「美食音響カウンター」です。
パフォーマーの方が料理人となって,まるで目の前で天ぷらを揚げてもらっているような感覚になれます。観てたらまたお腹が空いたよ……
その他,厳選された日本各地の食材や調味料の展示もありました。とくに出汁に使われる食材はふだん目にする機会があまりなく,こうやって観られるのはすごく良いなと思います。
以上,『食べるアート展』の名を体現した空間を満喫してきました。ほんと,行けて良かった!
『食べるアート展 L'art de Rosanjin ― 魯山人と新・美食倶楽部 ―』公開動画はこちらで。
食べることもアートも好きな自分にとっては,とても満足できる展示会でした。文化と伝統に,新しい技術が混ざるこの感じ,個人的にすごくいいなと思います。
“食”という文化を軸にした継続と挑戦を現したモノ・コト・体験。これからも自分の目で観て,舌で味わい,空間を感じて,楽しみたいです。