先日、WebSig24/7のモデレーターメンバーで、秋葉原にある「DMM.make AKIBA」に行ってきました。

oga1

DMM.make AKIBA
https://akiba.dmm-make.com/



DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」、ハードウェア開発のトータルコンサルティングを行なう「DMM.make AKIBA Hub」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。

モノを作りたい人が必要とする、全てをご用意しました。
(DMM.make AKIBAサイトより)

この日は、この場所の仕掛け人/プロデューサーでもあるABBALab代表取締役の小笠原さんにご案内いただきました(ちなみに個人的には2回目の訪問、前回もお話を伺ったのですが、改めて説明を受けてさらに理解度が高まりました)。

入口

当日のレポートなどはWebSig24/7の公式サイトで改めてご紹介する予定なので、今回は個人的な感想などをいろいろと。

まずは写真で。

DMM

いろいろな機材があります。

1

2

小笠原さんの解説付き。

oga2

ゴミ箱の分別が面白かった。

ゴミ箱

さてさて。

自分の話になりますが、僕は芝浦工業大学という専門大学出身で、学部+修士2年の計6年間をこの大学で過ごしました。自分の研究は工学設計の中でも上流工程、概念設計のデータベース構築+システム開発だったので、いわゆる機械機械したものではなくて、コンピュータ、そして当時ようやく一般化してきたインターネットを活用しようとしたものでした(HyperCard使ったり、リリースされたばかりのJava 1.0でアプレットつくったり :-))

それでも授業でフライス盤をいじったり、ハンダ付けしたりと、いわゆる機械っぽいことはひと通り経験しました。僕が在学中の1990年代後半と言えば、コンピューティングの進化と合わせて制御工学全盛期でもあり、産学協同でさまざまなプロジェクトが進み、とくにロボットに注目が集まっていたように思います。そんなときに出た「P2」、そう、ASIMOの前身のインパクトがすごかった!

P2
http://www.honda.co.jp/ASIMO/kids/iam/ayumi/p2/

P2

で、ASIMOとまではいかなくても各地でロボコンのようなイベントが開催されはじめた時期だったり、僕ぐらいの40代世代にはもともとプラモデル文化を経験している人間も多かったり、10年ぐらい前であればパソコンの自作が流行ったりと、日本(の男)には昔からモノづくりに関する素地が自然と整っているように思っています。

そして、2年半前に出たクリス・アンダーソンの『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』以降は、ブームとしてのモノづくりがスタートしましたね。それも“21世紀型のモノづくり”。

その中でのDMM.make AKIBAの存在ってとてもすごいと思っていて。ブームが始まったころから、3Dプリンタが汎用的になり始め、Fab Cafeなどの登場で“モノづくり”がますます身近になっているとは思うんですが、DMM.make AKIBAとはちょっとレベル感が違うなーと、素人ながらに思いました。とにかく置いてある機材が、趣味の範疇を超えているというかなんというかw

その中でも個人的にヒットしたのがこれ。

振動

わかります? 自動車模擬運送振動試験台です。

梱包された貨物の、運送過程の適応能力を考察するというもの。できあがった製品を梱包し、陸路で運送する際に起こりうる振動をシミューレートして検査できるものです。輸送時の揺れに対して、梱包そのものが崩れないか、あるいは、製品に何かトラブルが起きないか、など、モノができたあとの配送部分について調べられるものです。

正直こんなものまであるのか!とびっくりしました。

すごい無理矢理ですけど、これってWebやスマホのサービスにも通ずるな~と。すごいキャンペーンサイトや超おもしろいスマホゲームができたとして、ローカル環境ではきちんと稼働したのに、いざ、インターネットを通したら負荷的に無理だった、みたいなこと起きたら残念ですもんね。Web/インターネットではそのあたりをインフラエンジニアの皆さんを中心に、しっかりと対応しているわけですね。

それと同じく、ここDMM.make AKIBAでは、モノを届けるっていう工程がしっかり考えられているのがとても素晴らしいなーと、素人ながらに思いました。

DMM.make AKIBAは、まさに「モノを創る、そして、モノを届ける」、そんなことができる基地ですね。こういう環境が日本の、しかも東京にあるっていうのは素晴らしいと思います。

あと、Web/インターネット寄りにいると、IoTみたいにインターネット側からの考え方でモノづくりを観ちゃうことが多いんですけど、こういう風に実際の機械を観ると、モノづくりそのものの可能性というか、妄想というか、いろいろ世界が広がったように思います :-)

改めまして、小笠原さん、ありがとうございました。


最後に宣伝のご協力を。現在テックスタッフを募集しているとのことなので、ご興味のある方、腕に自身のある方はご応募してみてはいかがでしょうか?

【急募】DMM.make テックスタッフ
http://www.dmm.com/recruit/other/3dprint_machinetrainer.html

募集

そうそう、あと、WebSigでもこういう形でいろいろと社会科見学させていただきたいなーと思っています。

Web系を中心に多様なメンバーが揃っていますので、もし「来てもいいよ!」という企業さんや団体さんがいらっしゃいましたらご連絡ください~