先月,3年4ヵ月ぶりに宮城・仙台に訪れました。

今回の目的の1つがこちら。

語り部タクシー
http://taxi-miyagi.com/storyteller/i

語り部タクシー

2011年3月11日に起きてしまった東日本大震災以来,たくさんのメディアで被災地やその周辺の環境・情報が取り上げられ,伝えられている中,自分の目で観たいという気持ちは強く。

最初に被災地に訪れたのは3年4ヵ月前の2011年7月。仙台の被災地,閖上・多賀城を訪問しました。

詳細はこちらで→被災地を観て

その後も気にかけていて,福島や山形の東北六魂祭に参加したりする中,自分の時間を作れずに再訪できなかったのですが,今回,やっとまた仙台へ行くことができました。

上記ブログにも書いたとおり,当時の被災地を訪問した際もタクシーの方にお願いして,お任せでいろいろな場所を観させていただき,感じることがありました。

その後,2012年10月に,一般社団法人宮城県タクシー協会が主体となって,(そのときの僕と同じような体験ができる)「語り部タクシー」が用意されたことを知りました。

名前のとおり,そのとき何があったのか?を伝えてくれる語り部の運転手さんが,いろいろな話をしながらいくつかの被災地を巡ってくれるというもの。

直接的な被災者ではない自分として,正直,単なる興味本位な面はあるのですが,それでも何が起きて,どうなったかを自分の目で観て,耳で聞いて,体感したいという想いに応えてくれるもので,ぜひ一度乗ってみたいと思っていたのです。

語り部タクシーとは

2012年10月に誕生した「語り部タクシー」。
NPO法人宮城復興支援センターの講習を受けたドライバーが、東日本大震災の爪痕が残る場所へご案内し、当時の被害や状況を説明いたします。
震災を風化させず、後世に語り継ぎ、同じような被害を出さないために、「語り部ドライバー」が強い責任感を持って被災地をご案内いたしますので、ぜひ被災地の現状をご自身の目でご覧になってください。
(公式ページより)

今回は仙台中央タクシーさんにお願いして,蒲生・荒浜・閖上地区を回っていただきました。

語り部タクシー

まずはいくつかの写真をご覧ください。

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最後にこちらの旧閖上中学校に連れて行ってくださいました。

時計の時間を観て,改めてあの日の自分が何をしていたのかを思い出しました。

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そしてこちらの机。写真を掲載させていただくことがはたして良いかどうかわからないですが,自分が訪れた記録として載せさせていただきます。

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さて,今回,約3時間ほどの道のりで,運転手さんが当時の様子,そして,その後の復興がどのように進んでいるのかについて教えてくださったり,また,実際にはみんなが思っている以上に全然(復興も修復も)進んでいないところもたくさん残っているということを教えてくださいました。それを聞いて僕ができることってなんだろうと考えながらも,とても印象に残ったのが以下のコメントでした。

「当時の出来事自体は,それを体験した人にしかわからないことのほうが大きいので,そういうこと(東日本大震災)があったというのだけは忘れないでほしいですね。忘れないでもらえることが大事だと思っています。

あと,経験した身として,一番,伝えたいことは,今後,必ずや起こるであろう大地震に対して,とにかくできる限り対策をしておくこと。食料だったり電源だったり連絡手段だったり。何より心構えを。今なら震災に関してたくさんの情報がありますから,自分で調べて,考えてみてください。

そして,まず,自分の命を守ってほしい。そして,余裕があるのであれば周りの人の命も守ってあげてください」。

たしかに東京をはじめ日本各地でいつか大地震が来ると言われていて,うっすらと意識はしている中でも,まだどこかで絵空事と思っている自分がいます。

実際起きてしまってどうなるかはわからないですが,このときに教えてもらったメッセージを無駄にしないようにしたいと思うヒトトキでした。

そして,また,近いうちに,被災地に訪れて,観て,何かを感じられればと思っています。