先日,qureaさんのご紹介で「littleBits + KORG Synth Kit workshop」に参加してきました。

event

littleBits + KORG Synth Kit workshop
http://www.korg.co.jp/News/2013/120402/

これは,イベント前日に発売されたKORGとlittleBitsのコラボレーションで生まれたアナログ・シンセサイザー「littleBits Synth Kit」のお披露目イベントです。

littleBitsは,NYCで開発が進められている電子回路・電子工作部品で,レゴのように手軽に楽しんで学べるのが特徴です。今回,KORGからのアプローチで,「あなたのなかに眠ってるロック・スターを呼び醒ます。」というコンセプトで開発されたそう。

イベントでは,KORG坂巻匡彦さんから,開発の経緯,littleBits Synth Kitで目指すこと,何ができるのかなどなどをご紹介いただきました。

坂巻さん(右)と司会のqureaさん。

MC

坂巻さん曰く,「littleBits Synth Kitは,littleBitが持っているレゴのように電子工作が楽しめるあの感覚を,音楽の世界にも持ってきたかった」とのこと。

シンセというと,僕はTM Network,小室哲哉を思い浮かべる世代なのですがw,基本的には耳で楽しむもので,自分で触って音をつくるというのはちょっと遠い世界のように感じていました。しかし,今回実際にlittleBits Synth Kitを触ってみて,坂巻さんがおっしゃった「レゴのような」というのは,本当に言い得て妙な表現で,手軽に「音をつくる」「音を生み出す」ことができるなーと。

littleBits Synth Kit

さらに,「もっと言うと粘土のような楽しみ方ができるのも特徴で,実際に音づくりに携わっている人・シンセを扱える人からすれば,そのつなぎ方は常識的にはない,ということができるのもliitleBits Synth Kitの特徴」(坂巻さん)とのことで,用意されている4種類,15個のモジュール,

・パワー
・インプット
・アウトプット
・ワイヤー


を自由に組み合わせてつなげることで,15万パターン以上のつなぎ方,そして,さまざまな音をつくることができるそう。

こういう動画も公開されています。





とにかく,楽しみながら,自分だけの音がつくれる,それがlittleBits Synth Kitの魅力なんだと感じました。

ただ,これ(このKit)だけではできることが限られるので,電子回路であり,かつ,オープンソースで公開されていることの利点を活かして,他の回路やセンサー・デバイスとつなげ,さらに自分でソフトウェアを作り込むことで,どんどん可能性が広がるんじゃないかなーとも思います。

イベント後半では,いろいろな立場の方たちがlittleBits Synth Kitをテーマにしたトークを展開。

panel

ちなみに,このlittleBits Synth Kit,実際に触ってみて心地良かったのがマグネットのくっつき具合。これはトークセッション内でも触れられていたことなのですが,この「カチッ」とつながっていく,というのはアナログ・ハードウェアが持つ1つの魅力なんじゃないかと。

ここ数年のMakers的なモノづくりのブーム,こうした手軽に楽しめるデバイスが登場することで,個の流れがますます加速していくと思いますし,そうなると楽しいですね。

僕たちの世代が,小さいときにプラモデルやラジコンで体験したあの感覚は,こうした手軽な電子回路,さらにはスマホなどの新しいデバイスが登場してもなお,「楽しむ」という点では普遍的に続いていて,それでいて新感覚になってきているんだなーと思える,ステキなイベントでした。

kit

なお,このKitはオンラインから購入可能となっています。

littleBits Synth Kit
http://www.korgonline.com/products/detail.php?product_id=2814

ご興味のある方はぜひ :-)

ps
ちなみに僕はまだ買っていないのですが汗,初心者・素人向け勝手イベント企画をセットに購入にしちゃおうか悩み中です。

littleBits ブロックで組み立てる電子楽器 Synth Kit リトルビッツ シンセ・キット/littleBits